2023年ベストアルバム from TMR (5~1位)

皆さん、今年のベストアルバム10~6位は楽しんでいただけましたでしょうか。
まだご覧になってない方は、先にこちらの方をご覧下さい。

2023年ベストアルバム from TMR (10~6位)

ここで年間ベストアルバムのルールを改めておさらいします。

  • 対象作品の定義は、2022年12月から2023年11月までにリリース/配信開始した「アルバム」です。(ミニアルバム・EPは含む、maxiシングルは除きます)
  • いわゆる再発モノはランキングから外しました。
  • 過去作品のリミックスエディション・デラックスエディションの類もランキングから除外しました。
  • ベストアルバムや、過去に録音された未発表作品の類はランキングに含みます。
  • 順位付けは「自分がちゃんと聴いた作品」です。聴いてないものは対象外です。
  • 順位付けのポイントは、聴いた回数にある程度左右されるかもしれません。
  • つまり、これは主観的なベストアルバムですので、不満・クレームは受け付けません。賛同は大いに受け付けます!

それでは5位から1位の発表です。

No.5: Keturah / Keturah

アフリカのマラウィ出身の女性シンガー、Keturahの最新作です。
アフリカの曲は、毎年蒸し暑くなって、その湿度による暑さを少しでもクールダウンしたいと言うときに聴きたくなります。

基本的にはギター・ドラムス・ベース・パーカッションの構成で、音楽自体は比較的早めの2-4小節の細かいリフをずっと繰り返していくというのが、現代のアフリカン・ポップの特徴と言っていいのかなと思うんですが、これがまた蒸し暑い夏に一瞬の涼しさを感じられるんですよね。

この作品は、今流行っているアフリカン・ポップを探して偶然見つけたものですが、実は彼女、今年YouTubeチャンネル「Playing for Change」にも出演しており、このアルバムにも収録されている「All the Way from Africa」を披露しておりました。よろしかったらご覧ください。

年齢的にもまだ20代ですし、まだまだワールドワイドなアーティストという感じではなさそうですが、これからも十分活躍してくれそうな気がします。

No.4: Nickel Creek / Celebrants

2023年はブルーグラスをかなり聴き込んだ年でして、そんな中でも群を抜いて素晴らしかった作品がこのNickel Creekの9年振りの新作でした。
Nickel Creekは1989年に結成されたバンドで、パンチ・ブラザースのメンバーでもあるクリス・シーリ(マンドリン)、ショーン・ワトキンス(ギター)とサラ・ワトキンス(フィドル)兄妹の3人組。結成当時は3人とも子供だったため、結成34年経っていますが、3人ともまだ40代なんです。
伝統的なブルーグラスと言うよりはプログレッシブ・ブルーグラスと呼ばれるロックやカントリーの影響の入った新しいスタイルとなっていて、本作においても演奏技術の高さだけでなくスリリングささえ感じる曲の展開が見事です。一度生で見てみたいバンドの1つです。

No.3: ちゃんゆ胃 / あなたの胃袋掴みます (EP)

私にとっての今年のベスト・ニュー・アーティストは間違いなくちゃんゆ胃さんです。
詳細は以前の記事を見ていただければと思うんですが、もともとは愛媛のラジオで彼女がパーソナリティを務める番組を「たまたま」聴いたのがきっかけ。彼女が愛媛から新宿まで来て路上ライブをやっていたとかそういう話を聴いているうちに興味が出てきて、その2ヶ月後には東京・下北沢で行われたライブを観に行き、終了後の物販でCDまで買うという、私にしてはあまり取らない行動をやってきました。
そんな彼女が初めてリリースしたEPがこの作品で、6曲入り。以前から配信リリースされていた曲の再アレンジ・再レコーディング曲と新曲の構成になっていますが、ヴォーカルコントロールのうまさには「おーっ」となります。
リード曲である「バンドマン」のような元気の出る曲から、マネージャーの結婚式のために書いたという「あなたへ」のような歌い上げる曲まで実にお見事。
来年は春に地元愛媛の大学を卒業予定で、その後は東京に出てこられるという話なので、こちらでも見られる機会が増えるのかな?と思い楽しみにしています。
みなさん、要注目ですよ!

No.2: 脇田もなり / UNI

2019年の「RIGHT HERE」以来、アルバムのリリースがしばらく途絶えていた脇田もなりの4年振りの4作目です。
本作も曲の良さ、アレンジの良さ、そして何と言ってもヴォーカルのテクニックの高さ、どれをとっても全く文句なしの作品に仕上げてくれました。いい曲しか入っていません。
10代の頃からの迫力のあるヴォーカルを少し抑え気味にしながら曲をコントロールするところなど、実にうまくて、アイドル時代から気にしていた私としては、もなりさんがどんどんヴォーカリストとして成長している瞬間を見ることができている(聴けている)ことは本当に嬉しいです。
まるで、コロナ禍で思うように音楽活動ができなかった鬱憤を晴らすようなできになっています。ライブで本領を発揮する彼女ですが、ライブ活動も国内外で勢力的に動き始めているので、来年こそしっかりと彼女のライブを見に行きたいと考えています。

そして速報ですが、脇田もなりさん本日一般男性と入籍とのニュースが飛び込んできました。おめでとうございます!
そしてソロデビューのきっかけにもなった所属のVIVID SOUNDさんとのマネージメント契約も満了して、来年からはエージェント契約になるとのこと。一層の飛躍を期待したいです!

No.1: Chris Stapleton / Higher

今年のベストアルバムは文句なしにChris StapletonのHigherです。
2020年にリリースされた Starting Over に続く3年振りのアルバムです。
(ちなみにこの Starting Over は、2020年のTomy’s Music Review ベストアルバム第3位に選出しています。)
彼の作品はもはやカントリーという音楽ジャンルには収まらず、ブルースの影響を強く受けたサザン・ロックにかなり近い雰囲気を持ってきていますので、カントリー・アルバムと思って聴く必要はありません。
本作もロック・アルバムとしてかなりブルージーな曲が多く収録されています。シングルとしてリリースされた White Horse (ビルボードポップチャート最高12位) を聴いてもよく解ると思いますし、収録されている14曲を聴いてもブルース・ロック、サザン・ロック好きの人にはたまらないですよ、本当に。
アメリカの音楽シーンにおいて、あくまでカントリー、ブルース、ロックにこだわり続け骨太の音楽をリリースし続け、それが全米で人気になる、そんな彼の存在意義は大きいです。とてもカッコいい作品でした。

今年のベストアルバム10枚のご紹介は、以上です。

今年は特にブルーグラスを中心に聴き込んだ1年になったこともあり、ベスト10にブルーグラスが2枚登場しました。一方、大好きなアメリカンロックの作品は一つもランクインしませんでした。最近、アメリカンロックの、あの広大な大地を想起させるギターサウンドを聴きたいときは、カントリーを聴くようにしているんです。今やカントリーが「アメリカンロック化」しているように思います。
また、日本の曲はそれほど聴かなかったため、例年からすると少なめだったかも知れません。

そんな中で、愛媛県の南海放送ラジオでたまたま耳にして知ったちゃんゆ胃さんが一番印象に残った1年だったと言えます。
私にしては珍しく、東京に来られた時のライブを見に行ったり、普段はあまり買わない物販でCDを買ってサインまでもらったりと、結構動いた年になりました。

今回ベストアルバムを決めるに当たり、私が聞いた2023年作品を数えたら58作もありました。そんなわけでランク決めにはかなり苦労しましたが、これも年末ならではの苦労ですね。

今年は個別のアルバム紹介がほとんどできなかったので、今回ご紹介した作品も含めて、順次しっかりと紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします。

来年も大好きな音楽に巡り会いたいと思います。
本年もありがとうございました。
来年も引き続きTomy’s Music Reviewをご贔屓にお願いします!
拡散希望!

それでは、みなさん良いお年をお迎えください!


“2023年ベストアルバム from TMR (5~1位)” への1件のコメント

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