1985年の大晦日に、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジにあるスイート・ベイジル・ジャズ・クラブで収録されたアート・ブレーキー&ジャズ・メッセンジャースのライブアルバムです。
なお、1974年に開館したスイート・ベイジルは2001年に27年間の歴史を閉じております。
大黒柱であるアート・ブレーキーの的確なドラミングをバックに、ヴェテランであるテレンス・ブランチャード(トランペット)から、このライブが初めてのレコーディングと言うティム・ウィリアムス(トロンボーン)までが一体となって素晴らしい演奏を繰り広げてくれます。
アート・ブレーキーは、ドラム・ソロ以外は決して出しゃばらず、フロントマンを引き立てる役割に徹するというスタイルはずっと変わっておらず、今回もメンバーの皆が生き生きと演奏しているように聴こえます。
いかにもオープニングというキャッチーなフレーズから始まる “Hide And Seek” から ドナルド・ハリスンのサックスが美しいバラード曲 “I Want To Talk About It” まで、録音状態の良さもあり、数多いアート・ブレーキーのライブ作品の中でも上位に入る出来なのではないかと思っています。わずか4曲の収録ですが、合計時間は約48分ありますので、マンハッタンでのライブの臨場感を存分に味わうこができるでしょう。
なお私事ではありますが、1986年に私が生まれて初めて購入したCD(コンパクトディスク)はこの作品です。CDらしい、良い音質・良い録音状態の作品がないかと悩んで購入しました。そういう意味でも私にとって思い出のアルバムになっています。
Tracks:
01: Hide And Seek
02: Little Man
03: New York
04: I Want To Talk About It
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