オーストラリア生まれで、カイリー・ミノーグともツアーしていたと言うセッションヴォーカリスト、ジェイミー・オニールのソロデビューアルバム です(2000年リリース)。
全体的には、この頃から顕著になってきた、少し乾いたアコースティック系のアメリカンミュージックとカントリーミュージックの融合、と言った雰囲気で聞かせるアルバムです。プロデュースはナッシュビルのカントリー・ミュージック界では人気アーティストでありプロデューサでもあるキース・ステガル。
本作からのファーストシングル “There Is No Arizona” がいいですね。本作は初のヒット曲で、なおかつビルボードのカントリーシングルチャートの1位に輝いた曲です。全米ポップチャートでも40位入りを果たしています。アリゾナの殺伐とした雰囲気が脳裏に浮かんでくる様な雰囲気を持った曲です。
また、冒頭の “When I Think About Angels” も良い曲。こちらは明るいポップな曲でシングル向きの曲です。ジェイミーの透き通ったヴォーカルがとても爽快な気分にさせます。この曲、実際に本作からのセカンドシングルとしてリリースされています。
その他にも “She Hasn’t Heard It Yet” あたりのカントリーっぽいヴォーカルやアコースティックな雰囲気も好感が持てて、カントリー・ミュージックこそがアメリカンミュージックなんだなと思ってしまいます。
近年はヒットになかなか恵まれていない彼女ではありますが、コンスタントにライブやレコーディングを行っているようです。コンテンポラリーなカントリーミュージック向きのいい声を持っているだけに、是非今後とも頑張って欲しいと思っています。
Tracks:
01: When I Think About Angels
02: There Is No Arizona
03: Where We Belong
04: No More Protecting My Heart
05: She Hasn’t Heard It Yet
06: You Rescued Me
07: Shiver
08: The Only Thing Wrong
09: I’m Still Waiting
10: I’m Not Gonna Do Anything Without You
11: Sanctuary
12: Frantic
13: To Be With You
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