1978年にヨーロッパでリリースされたイギリスのポップ・ロックバンド、10ccのベストアルバムです。
この作品、私が生まれて初めて購入したポップCDなんです。(ちなみに私が初めて購入したCDは、ジャズのアート・ブレーキーのライブアルバムでした)
当時を思い出してみると、CDっていうものはデジタル化された音をそのままディスクに閉じ込めたものだから、音がすごくいいと理解していたのです。だから音の凝った作品を買おう!と決めて池袋の某輸入CDショップを彷徨って見つけた作品です。
このアルバムは、数ある10ccのベストアルバムの中でも、全盛期であったマーキュリー時代のものをピックアップしたドイツ編集盤で、一番良い選曲がなされていると思います。彼らのベストアルバムには、10cc解散後にメンバー2名が組んだゴドレー&クリームの作品も含まれたものが多いんですけど、私としては10ccは10ccとして聴きたいなあ、と思うのです。
ビートルズの某曲か?と思わせる3連ビートの “Donna”、独特のユーモアに富んだ “Life Is A Minestrone”など、前半の聞きどころは多く、楽しめます。後半は、彼らの代表作の1つでもあり、日本でもテレビCMのBGMとして使われたこともある “The Things We Do For Love” や、レゲエ・ポップな “Dreadlock Holiday”、そしてポップ史に残る不朽の名作 “I’m Not In Love”など、ヒット曲がずらりと並びます。この後半の曲は私も大好きな曲です。
と、こう書いてみると、結構10ccってCMソングとして使われるケースが多いなあと思います。やっぱり現在のCM制作の中心となっている世代が、10ccを聴いて育ったのかなという気がします。70年代を数々の名曲で走り抜けた10ccの歴史をひも解くには最適の1枚と言えましょう。
Tracks:
01: Rubber Bullets
02: Donna
03: Silly Love
04: The Dean And I
05: Life Is A Minestrone
06: The Wall Street Shuffle
07: Art For Art’s Sake
08: I’m Mandy, Fly Me
09: Good Morning Judge
10: The Things We Do For Love
11: Dreadlock Holiday
12: I’m Not In Love
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