Steely Dan / Aja

1977年に発売された、スティーリー・ダンの代表作の一つです。

スティーリー・ダンといえば、ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカーの複雑かつ完璧なまでのサウンド作り、ゲイリー・カッツのきっちり計算されたプロデュースで各ミュージシャンが自分の持ち味を出すと言うイメージがありますが、このアルバムももちろんそう言った1枚に入ります。

冒頭の “Black Cow” から最後の “Josie” まで、まったく手を抜いた所がないと言える音で、どれが良いとか悪いとかいう風に論ずること自体が無意味かもしれません。そこを敢えて書きますと、”Peg” におけるジェイ・グレイドンの、ラリー・カールトンよりも評価されたと言うギターソロ、”I Got The News” でのかなり特殊なコード進行、ロック色が強めな “Josie” でのジム・ケルトナーによる渋すぎなドラムプレイなどなど、聴き所がたっぷりあります。

しかしながらベストトラックは、アルバムタイトル曲である “Aja” だと思っています。
美しいジョー・サンプルのピアノで始まる独特のコード進行、スティーヴ・ガッドの史上最高とも言える、感動すら覚えるドラムプレイ、ウェイン・ショーターの見事過ぎるサックスソロなどなど、すべてが完璧です。

1977年の作品ですので34年前の作品と言うことになるのですが、1世紀の3分の1経つと言うのに全く古臭さを感じさせない、洗練されたサウンドであり、ロック史上最高作品の一つと言って良いと思います。

Tracks:
01: Black Cow
02: Aja
03: Deacon Blues
04: Peg
05: Home At Last
06: I Got The News
07: Josie


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