1991年にリリースされた、ハンク・ウィリアムス・ジュニアの44作目のスタジオ作品です。
ハンク・ウィリアムス・ジュニアは、言うまでもなくカントリーミュージックの基礎を築いたハンク・ウィリアムスの息子であり、自身もカントリー界のスーパースターです。彼の場合、最近は父の路線(父は「カントリーミュージックの父」と言われていた)とはちょっと違ったスタイルで活動を続けてきています。
1970年後半までは伝統的なカントリーも多く発表していましたが、少しずつエレクトリックギターを中心としたスタイルとなり、80年代半ば以降はカントリーというよりサザンロックの影響さえ感じさせる音作りも見え隠れしてきています。本作もそんな流れの作品と言えます。
“I Know What You’ve Got Up Your Sleeve”や “A Little Less Talk And A Lot More Action”と言った曲は、かなりサザン・ブギ色の強いロックンロール。特にこの2曲は、ジョージ・サラグッドなどのストレートなロックンロール好きにもお勧めです。これ以外の曲はカントリー色も強くゆったりした2ビートのカントリーです。
ロックンロールとカントリーは一見かけ離れていると思う人もいるかもしれませんが、本作を聴くと改めてカントリーはロックンロールのルーツとなった音楽なんだなということを感じることができます。
Tracks:
01: Come On Over To The Country
02: Lyin’ Jukebox
03: Wild Weekend
04: The Count Song
05: I Know What You’ve Got Up Your Sleeve
06: Hotel Whiskey
07: Fax Me A Beer
08: Low Down Blues
09: A Little Less Talk And A Lot More Action
10: Cut Bank, Montana
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