Nathan East / Nathan East

コンテンポラリージャズのスーパーグループであるフォープレイでのメンバーとして、またジャズだけではなくR&B、ロックなど、広いジャンルでの名ミュージシャンとして大活躍しているネーザン・イースト。かれこれ40年以上のキャリアになるのですが、実は初のソロアルバム。2014年に発表されたアルバムです。

今までの彼の活動を書き始めたら終わらなくなってしまうので、ウィキペディアとか彼のホームページで見ていただくとして、この作品。
主にカバー作品を中心とした構成になっています。

冒頭を飾るのが、カバーとは正直言いづらいフォープレイの “101 Eastbound”。今所属しているグループの初期の作品なので、ソロでやる場合「これはカバー曲です」という雰囲気もないのですけど。オリジナルと比べるとやや雰囲気は異なります。

で次の “Sir Duke”。言わずと知れたスティーヴィー・ワンダーの曲。この曲での、転調に次ぐ転調でのホーンセクションとのコンビネーションは、そのアレンジも含めてなかなか衝撃的。今までいろんな “Sir Duke”のカバーを聴いてきてますが、このアレンジは驚きです。
スティーヴィー・ワンダーと言えば、本作では “Overjoyed” も収録。ここではスティーヴィーご本人がハーモニカで参加して大活躍しています。

その他にも豪華ゲストが多数登場。マイケル・マクドナルドはヴァン・モリソン作の “Moondance” で共演しています。これは私にとってベストトラック。マイケル・マクドナルドのヴォーカル、この曲にぴったり合っていると思います。そのマイケル・マクドナルドがオリジナルである “I Can Let Go Now” ではサラ・バレリスが、”Can’t Find My Way Home” ではエリック・クラプトンが参加。カバーしている曲もビートルズの “Yesterday” や、パット・メセニーの “Letter From Home” 、ウェス・モンゴメリーの “Four On Six” (これはかなり正統的なジャズといった感じ)など。オリジナル曲では、小田和正が本作のために “Finally Home” という曲を書き下ろしているのも注目です。

全般的に、彼のキャリアらしくバラエティに富んだ内容となっていて、楽しめる作品となっています。マーカス・ミラーのような派手さはないけれど、落ち着いて聴けるところがこの作品の魅力です。2017年初めには、新作が発売されるので、こちらも楽しみです。

Tracks:
01: 101 Eastbound
02: Sir Duke
03: Letter From Home
04: Moondance
05: I Can Let Go Now
06: Daft Funk
07: Sevenate
08: Can’t Find My Way Home
09: Moodswing
10: Overjoyed
11: Yesterday
12: Finally Home
13: Madiba
14: America The Beautiful
15: Four On Six


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