北アイルランドが生んだ音楽界のレジェンドとも言えるヴァン・モリソンの37作目のアルバム。デビューからもう50年経つんですね。もう72歳ではありますが、コンスタントに作品をリリースしています。
今回は久し振りにブルースアルバムとなっています。ブルーアイドソウルのトップアーティストなのでブルースをやることについては全く唐突ではないんですけど、もうこれが見事で見事で。
圧倒的な歌唱力。本作でも見事にハマったブルースナンバーを沢山聞かせてくれます。ここしばらくの間では一番力の入った作品というのが第一印象です。もう歌が上手いったらないです。
ボ・ディドリー、ライトニン・ホプキンス、そしてロックンロールの殿堂入り(Early Influence部門)が報じられ、最近名前を聞くようになったシスター・ロゼッター・サープなどのブルースナンバーを渋く歌い上げています。
共演メンバーも豪華ですが、特にその中でもジェフ・ベックの、あの独特のギタープレイが聴けるのは嬉しいですねえ。彼参加の曲の中では大好きなのはサム・クック作品の “Bring It On Home To Me” ですが、どれも甲乙つけがたいです。
冬の夜長にヴァン・モリソンのこんな渋くてカッコいい歌声に身を委ねられるなんて、とても幸せです。文句なしの作品。
[Tracks]
01: Roll With The Punches
02: Transformation
03: I Can Tell
04: Stormy Monday / Lonely Avenue
05: Goin’ To Chicago
06: Fame
07: Too Much Trouble
08: Bring It On Home To Me
09: Ordinary People
10: How Far From God
11: Teardrops From My Eyes
12: Automobile Blues
13: Benediction
14: Mean Old World
15: Ride On Josephine
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