スムーズ・ジャズ系のユニットであるジャズ・ファンク・ソウルの2年振り第3作目の作品です。
ジャズ・ファンク・ソウルと言うと、ジェフ・ローバー、エヴァレット・ハープ、チャック・ローブと言った超売れっ子ミュージシャン達によるプロジェクトなんですが、寂しいことに2017年にチャック・ローブがこの世を去り、もう活動はないのかと思っていました。
特にメンバーであるエヴァレット・ハープは、自分のユニットを引き連れた作品をあまりリリースしていないミュージシャンなんですけど、1991年にマーカス・ミラーと一緒にLive Under The Skyという、年齢的に50代以上のジャズファンには懐かしさを感じるであろうイベント(今で言うフェスですね)で聴いて以来好きなサックスプレーヤーなので、何らかの形で続けて欲しいなと思っていたのです。
まあそうしたら。チャック・ローブに代わって、これまた超売れっ子ギタリストのポール・ジャクソン・ジュニアをメンバーに加えて3作目のリリースと、こうなった訳なのです。いやあ取り敢えずは良かった。
さて本作ですが、アルバム全体のトーンはジェフ・ローバーかジェフ・ローバー・フュージョンのアルバム?と思ってしまう程ローバー氏が引っ張る感じは従来通りです。やはりアップテンポのノリノリの曲はいいですね。そして、有名ミュージシャンである二人をきっちりと立てて見事なソロ演奏を聴かせてくれるところも嬉しいです。ハープ氏のダイナミックなサックスプレイ、ジャクソン氏の流れる様なギターソロ、ともに聴きごたえがあります。
“Exotic”、”Room W Vu”の疾走感、”Blacksmith”のグルーヴ感は前作までと同様、このメンバーらしくかっちりとまとまっています。
そして、ジャクソン氏のギターがイントロからしっかりフィーチャーされている”Where You’re At”では、今までのジャズ・ファンク・ソウルではあまり見られなかったロックなアプローチで、これはロックというジャンルでも活躍してきているジャクソン氏ならではの持ち味が見事だと思います。
ローバー氏らしい軽めのファンクがかかったポップな曲も結構ありますので、ローバーファンも満足できる作品だと思います。
Tracks:
01: Exotic
02: Blacksmith
03: Walkin’ With You
04: Windfall
05: Life And Times
06: Fifth Ward
07: Sunset Rock
08: Room W Vu
09: Where You’re At
10: Cadiwampus
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