私立恵比寿中学 / Playlist

2019年に発表された、私立恵比寿中学の6作目のフルアルバムです。

2017年に出たEP「でかどんでん」がややコミカルなアプローチでかなり気に入っていたとは言え、今まであんまりエビ中は聴き込んできていなかった私。正直、今までの作品と比べてどうなのか、ということを深く語ることができないんですけど、その点はどうかご容赦ください。ファンからは「今までより大人っぽいエビ中」という感じ、らしい。

全体的には、やっぱり曲がいいですね。もっともアルバム全体に流れる統一感みたいなものはなくて、あんなエビ中、こんなエビ中、というものを一つのアルバムにまとめたような印象です。王道アイドルポップあり、ラウド系ロックあり、90年代風ポップあり、ソウルあり…。アイドルではなかったら「散漫」のレッテルを張られてしまうのだが、日本のアイドルは器用な人が多いので、その感覚はかんじさせません。

確かに、私が持っていたエビ中のイメージとはちょっと違う大人っぽい面に新鮮さを感じます。特に「シングルTONEでお願い」。この曲はポセイドン・石川氏の作品。ポセイドン・石川氏は山下達郎リスペクトな分厚い多重録音のコーラスがなかなかの持ち味で、この曲でも山下達郎の作品かと一瞬思わせるコーラス、ギターが印象的なトラックを聴かせてくれます。

その他、ポルカドットスティングレイの雫が作詞作曲を担当している「SHAKE! SHAKE!」(柏木ひなたのラップが結構好き)、同じく柏木ひなたがフィーチャーされた90年代風R&Bの「I’ll Be There」がなかなか私の心をくすぐってくれました。
(もしかしたら柏木ひなたがお気に入りなのかも…)
アルバムの最後を締めてくれる「トレンディーガール」は川谷絵音の作品で、シングルとしてリリースもされています。

ということで、エビ中の新作、大人が聴くのも全然アリな作品だと思います。

Tracks:
01: ちがうの
02: SHAKE! SHAKE!
03: 愛のレンタル
04: ジャンプ
05: I’ll Be There
06: PANDORA
07: シングルTONEでお願い
08: オメカシ・フィーバー
09: HISTORY
10: トレンディーガール


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