Tower Of Power / Step Up

2020年リリース、大ベテランのタワー・オブ・パワーの作品です。2018年発表の前作 “Soul Side Of Town” は結成50周年作品という位置付けでしたが、2年のインターバルで21枚目のアルバムとなります。

メンバーは前作と変更なしで、リードヴォーカリストはマーカス・スコット。若いレニー・ウィリアムス感があって彼らの音楽に合ってますねえ。

冒頭のお馴染みの短かいイントロを経てタイトル曲の ”Step Up” はタワー・オブ・パワーらしいR&B/ファンクが心地いいです。途中少し泥臭めの南部っぽい雰囲気を持つ “Who Would Have Thought?” “If It’s Tea Give Me Coffee” を合間にはさみなつつ、アルバム全体のトーンは “Addicted To You” “Sleeping With You Baby” “Beyond My Wildest Dreams” といった、R&Bとポップにファンクがブレンドされた、聴きやすめの曲が覆っている、そんな感じがします。特に “Addicted To You” はインコグニート辺りがやりそうな都会的ポップのアプローチで、ごっついホーンセクションでグイグイ行くタワー・オブ・パワーが好きな向きは少し違和感を感じてしまうかもしれませんね。(これはこれで心地よい雰囲気には仕上がってますよ)

まとめると、ここ最近では一番ポップ色の強いタワー・オブ・パワーかな、と思います。そういう意味では、楽曲は素晴らしいと思うんですけど、ファンからすると好き嫌いが分かれる作品ではないかと思います。(私は好きな方です…決してフォローに回ってるわけでありませんよ)

Tracks:
01: East Bay! All The Way!
02: Step Up
03: The Story Of You And I
04: Who Would Have Thought?
05: Addicted To You
06: Look In My Eyes
07: You Da One
08: Sleeping With You Baby
09: If It’s Tea Give Me Coffee
10: Beyond My Wildest Dreams
11: Any Excuse Will Do
12: If You Wanna Be A Winner
13: Let’s Celebrate Our Love
14: East Bay! Oaktown All The Way!


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