ポセイドン・石川 / MUSIC LAUNDRY

「U.S.A.」や「め組のひと」といったヒット曲を山下達郎氏風な雰囲気にアレンジして多重録音してしまうことで話題になっているポセイドン・石川の最新作です。(2020年10月発売)

いろいろと調べてみると、どうやら芸人扱いもされてしまっている感のあるポセイドン氏。確かに、彼のYouTubeチャンネルでの動画を見るとその様に見えなくもないのですが、彼の音楽性の豊かさを無視しては彼を語れないと思います。

学生時代から初めたというジャズ。その経験に裏打ちされたピアノのテクニック、アレンジの秀逸さは、もっと全国レベルのポップシーンで活躍してもよいのではないかと思う限りです。
本作でも冒頭の「ひょんな拍子にKissして」や、ラストを飾るコルトレーンのスタンダード「MY FAVORITE THINGS」を聴くと、彼の疾走感のあるスリリングなピアノを聴くことができます。山下達郎をリスペクトするあまり、歌い方まで似てしまったというヴォーカルが(色んな意味で)楽しめる「City-Pop-City」「絵本になったジョニー」「MODAL TIME」の美しさも必聴です。

個人的には、彼が昨年私立恵比寿中学に提供した「シングルTONEでお願い」のセルフカバーを収録してほしかったと思うばかりですが、これは次回作までの楽しみで取っておきたいと思います。

Tracks:
01: ひょんな拍子にKissして
02: City-Pop-City
03: 絵本になったジョニー
04: Modal Time
05: ピカレクス・サマー
06: 何だne.jp
07: Nattou-Funk
08: バナナポイント
09: MY FAVORITE THINGS


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