Alicia Keys / Alicia

2020年9月に発売された、アリシア・キーズの最新作(スタジオ作品としては7作目)です。本作もご多分にもれず、もともと3月にリリースされる予定が、新型コロナウイルスの感染拡大により半年も発売が延期されてしまいました。

さて私は彼女のような、今をときめくアーティストの作品を聴く頻度が、全体の中では少ないほうなので、アルバムレビューでもあまり紹介することがないのですが、実はアリシア・キーズは好きなアーティストの一人です。理由は単純で、「声が好き」だからです。何処がと言われるとなんとも表現しにくいのですがね。

ということで、彼女のヴォーカルを堪能できる曲ということで良い曲を探していくと、ほぼ後半に集中しているなあという気がします。私にとってのベストトラックは10曲目に収録されている、ものすごくシンプルなバックの演奏に合わせてやや呟き気味に歌う “Gramercy Park” です。ゴスペルを感じさせるコード進行もお気に入りです。
これ以外には、アコースティックギターのバッキングが印象的な “Underdog”、ミゲルをフィーチャーした “Show Me Love” 、若手R&Bシンガー 、カリード(DJカリードにあらず)をフィーチャーした “So Done” 辺りのトラックが好きです。「私がR&Bディーヴァよ!」とばかりに過剰なヴォーカルを披露するのではなく、あくまで自然体に表現するヴォーカルは魅力です。

デビュー作ほどのインパクトはないかな…という気もしますが、4年ぶりのスタジオ作品、歌の力を感じさせてくれて、とても楽しませてもらっていますよ。いい作品です。

Tracks:
01: Truth Without Love
02: Time Machine
03: Authors Of Forever
04: Wasted Energy (feat. Diamond Platnumz)
05: Underdog
06: 3 Hour Drive (feat. Sampha)
07: Me x 7 (feat. Tierra Whack)
08: Show Me Love (feat. Miguel)
09: So Done (feat. Khalid)
10: Gramercy Park
11: Love Looks Better
12: You Save Me (feat. Snoh Aalegra)
13: Jill Scott (feat. Jill Scott)
14: Perfect Way To Die
15: Good Job


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