Mr. Fiddler / With Respect

1990年にリリースされた、Mr.フィドラーのおそらく唯一のアルバムです。
Mr. フィドラーは、アンプ・フィルダーとバブズ・フィルダーの兄弟ユニット。バブズの方はなかなか情報がないのですが、アンプ・フィドラーは1980年代からジョージ・クリントンのパーラメントに参加したりしているキーボーディストで、そういう意味ではPファンク直系のアーティストと言っても良いでしょう。

そんなわけで私は好きになるに決まってるだろうと、発表されたときは結構聴き込みました。確かラジオとかでは1曲目の “So You Wanna Be A Gangstar” なんかが流れていたので、この曲を中心に。ただ当時、この曲は印象に残ったものの、他の曲はそれ程でもなく、そのままになっていました。
最近、ジョージ・クリントンやブーツィー・コリンズの80年代のアルバムを聴くようになり、その流れで再度数十年ぶりに聴いてみた、というわけです。

改めて聴くと、いいアルバムですねーというのが率直な感想。80年代ファンクとソウルミュージックがうまくブレンドされた印象です。前述しました “So You Wanna Be A Gangstar
” の他、クリントン御大もヴォーカル参加している “Pay Party”、スティーヴ・ジョーダン(ドラムス)やスティーヴ・サラス(ギター)もも参加している(そしてSteve Salasが最高な)”Henpecked”、ミッドテンポなソウルナンバー “Starvin’ Like Marvin” などなど、聞き所がたっぷりありました。実にユニークなR&B、ユニークなファンク作品です。
当時流行していた「ニュー・ジャック・スイング」のテイストも巧みに織り交ぜた、良い作品。

もっと早く聴き込んでいればよかった!と思ったのですが、聴いた当時はあまり入れ込めなくても、歳を重ねて自分の環境も変わると聴こえ方も変わるのでしょうね。

Tracks:
01: So You Wanna Be A Gangstar
02: Cool About It
03: Blackout
04: Cat In The Hat
05: Pay Party
06: Henpecked
07: Starvin’ Like Marvin
08: Cutie On Duty
09: Me And My Girlfriend
10: I Wanna Hangout With You


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