2021年3月にリリースされた、キャリー・アンダーウッドの作品。アルバムタイトルから想像がつく方もいると思いますが、彼女としては初めてのゴスペルアルバムです。
キャリー・アンダーウッドはデビューしたての15年ほど前にはよく聴いていました。伸びのあるヴォーカルがものすごく魅力でした。
その後ポップ寄りになってしまった時期があって、あまり聴くことがなかったのですが、このアルバムを機にまた聴くようになりました。ヴォーカルの素晴らしさは相変わらず、というか、伸びのなかにも芯のある力強さが加わってきていると思います。
さて作品の方ですが、冒頭で述べましたようにゴスペルアルバムということで、新曲ではなくゴスペルのクラシックとも言える曲が歌われています。私はあまりこの辺については詳しい知識を持っていないので省略せざるを得ないのですが、基本的にはカントリー系のゴスペル作品集となっています。
彼女の卓越したヴォーカリストとしての能力が発揮されているのは、How Great Thou Artのような感動を呼ぶような荘厳な曲でしょう。カントリー調の曲ではなく、アメリカで教会のテレビ番組とかを見るといろんな歌手が歌い上げている感動的な曲なのですが、ここでの声の伸びには是非注目していただきたい。
その他、80年代にビービー&シーシー・ワイナンズとしてR&Bの世界で活躍したシーシー・ワイナンズとのデュエット曲 “Great Is Thy Faithfulness” にも注目です。シーシー・ワイナンズ、今はゴスペルシンガーとして活躍しています。
これ以外の曲は、カントリーミュージックに親しみのある方には自然に聴くことができる曲が多いのではないでしょうか。
日本で「ゴスペル」というと、R&Bがベースになったソウルミュージックの一種みたいなものに捉えられがちなのですが、もちろんそんなことはありません。この言い方は語弊があるかも知れませんが、いわゆる白人音楽の世界でも昔ながらのポピュラーソング的なものやカントリーミュージックの延長的なものもかなり一般的です。
この作品も、ゴスペルミュージック・クリスチャンミュージックの世界ではかなりの人気となり、ビルボード誌のクリスチャン・アルバムとカントリー・アルバムのチャートでは当然のように1位を獲得。それだけでなく、全米トップアルバムチャートでも4位を記録するという、このジャンルの作品としては大ヒットを記録しています。
歌唱力に魅了されちゃってください!
Tracks:
01: Jesus Loves Me (Instrumental)
02: Nothing But The Blood Of Jesus
03: Blessed Assurance
04: Just As I Am
05: Victory In Jesus
06: Great Is Thy Faithfulness (featuring CeCe Winans)
07: O How I Love Jesus
08: How Great Thou Art
09: Because He Lives
10: The Old Rugged Cross
11: I Surrender All
12: Softly And Tenderly
13: Amazing Grace
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