ジョージア州出身の5人組ロック・バンド、ザ・ジョージア・サンダーボルツが2021年10月にリリースした初のフルアルバムです。
最初ザ・ジョージア・サンダーボルツというバンド名を聴いて、すぐにザ・ジョージア・サテライツを想起してしまった私。”Keep Your Hands To Yourself” みたいな曲がグイグイ行くのかなと直感し、早速聴くことにいたしました。
アルバムの前半は、どちらかというとハードロック〜ヘビーメタル寄りのアプローチとなっていて、これはこれでギターサウンドをしっかり中心に据えた曲になっていてアメリカン・ロック好きには嬉しい展開です。
4曲目の “Looking For An Old Friend” 辺りからだんだんとサザン・ロック的なテイストが顔を出してきまして(この曲が実にそういう香りがします)、個人的には結構好きなタイプのロックになってきます。
イントロを聴いて嬉しくなったのは、”Midnight Rider” のカバーですね。
ご存知の方も多いと思いますが、オールマン・ブラザーズ・バンドのヒット曲 (全米19位) です。(個人的にはウィリー・ネルソンのカバーが私の Midnight Rider 初体験なんですが)
南部出身の若いロックバンドが、1970年代のサザン・ロックのカバーをするのは、自分のルーツをしっかり認識してるって感じがして、素直に嬉しいんですよねえ…。
アルバムの後半は、サザン・ロック感も残しつつ、ブルージーな面も見えてくるような “Half Glass Woman” “Dancin’ With The Devil” が良いです。
最近こういった音作りを聴かせてくれる若手のロックバンドを見かけなくなったので、私としては大満足の作品です。
2021年にこういうアルバムをリリースしてくれるのが嬉しいですね。
ということで、このニューR&B・ヒップホップ隆盛の時代に骨太なアメリカン・ロックンロールを貫いてくれるザ・ジョージア・サンダーボルツ。ものすごく楽しみだと思いますし、これからも活躍を続けて欲しいです。願わくば、もっともっと骨太でゴリゴリなサザン・ロック色の強いものを。お願い。こういう音楽に飢えているんです!
Tracks:
01: Take It Slow
02: Lend A Hand
03: So You Wanna Change The World
04: Looking For An Old Friend
05: Spirit Of A Workin’ Man
06: Midnight Rider
07: Be Good To Yourself
08: Half Glass Woman
09: Dancin’ With The Devil
10: Can I Get A Witness
11: Walk Tall Man
12: It’s Alright
13: Set Me Free
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