Bruce Springsteen & The E Street Band / The Legendary 1979 No Nuke Concerts

発売前から超話題になっていた、ブルース・スプリングスティーンの1979年のNo Nukeコンサートのライブ収録作品です。

このNo Nukeコンサートは、一定の年齢以上の方はご存知だと思いますが簡単に説明しますと、1979年9月に反核を掲げてジャクソン・ブラウン、ボニー・レイット、グラハム・ナッシュ、ジョン・ホールが中心となってニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたライブイベントです。出演者は上記4人のほか、ドゥービーブラザーズ、トム・ペティ、デヴィッド・クロスビー、スティーヴン・スティルス、ジェームス・テイラー、ブルース・スプリングスティーンなどなど超豪華。
当時の模様は3枚組アルバムとしてリリースもされました。

本作品はこのイベントから、ブルース・スプリングスティーンが出演したパートをリマスタリングの上完全収録した作品ということで、1979年にリリースされていた3枚組アルバム「No Nukes」に収録されていた2曲以外は初めての音源化となります。

1979年のブルースと言えば、アルバム “Darkness on the Edge of Town”  (邦題: 「闇に吠える街」)のリリース後で、2枚組の名作 “The River” のリリース前という状況。既に一定の人気は得ていたものの、まだ30歳と若いブルース。そんな彼の当時の勢いを音からも想像できる、そんな作品になっています。
観客がブルースの勢いに引き込まれるように盛り上がるパフォーマンス。クラレンス・クレモンズのサックスソロに一同大騒ぎになるなど、この盛り上がりは尋常ではなく、さすが「伝説のライブ」と言われるだけのことはあります。
当時はまだ未発表曲だった “The River” や “Sherry Darling” の演奏もありますし、前述3枚組ライブにも収録されている、ジャクソン・ブラウン、トム・ペティ、ローズマリー・バトラーも参加する “Stay”、そしてブルースが「心臓に疾患のある人はこの会場から退出して欲しい、したくない人は仕方ないけど、これからの演奏でどうなっても保証はできないぞ!」と観客を煽り始まる “Detroit Medley” など、聴きどころはたっぷりあります。

とにかくブルースはエネルギッシュ。畳み掛けるように演奏していくこのパフォーマンス。コアなブルースのファンではありませんが、このライブを聴いてしまうと、ブルースはスゲーってなりますね。これぞロック!と言った、実にカッコいいライブパフォーマンスをぜひ聴いてみて下さい。

なお、私はまだ少ししか見ていませんが、映像の方も40年以上前のものとは思えぬきれいなものになっています。CDにDVDあるいはBD付きのものが販売されていますので、こちらをお勧めします。

Tracks:
01: Prove All Night
02: Badlands
03: The Promised Land
04: The River
05: Sherry Darling
06: Thunder Road
07: Jungleland
08: Rosalita (Come Out Tonight)
09: Born To Run
10: Stay
11: Detroit Medley
12: Quarter To Three
13: Rave On!


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