Fourplay / 4

コンテンポラリー・ジャズ界のスーパーグループ、フォープレイの1998年作品。前作の発表後に、ギタリストリー・リトナーがグループを脱退し、後釜にこれまたスーパースターであるラリー・カールトンが加入しました。どうやら多忙すぎる彼とスケジュールが合わないためギタリスト変更となったようなのですが、後釜がラリー・カールトンというのも驚きです。それに、日本にいるとリー・リトナーの忙しさが今ひとつ伝わって来ず、ラリー・カールトンの方がずっと忙しそうな感じを受けていたのですが…。

とにかく、メンバー交代後初のアルバムと言うことになりますが、基本線として彼らの音楽は変わりがないと言うことが分かりました。確かにギタリストがラリー・カールトンに代わったということでの音の変化は分かります。それまでのソフトで軽いタッチのサウンドから比べると、ラリー・カールトンのプレイはドライな印象。とはいえ、全体をまとめるボブ・ジェームスの手腕なのだろうか、まさにフォープレイサウンドと言える王道のスムース・ジャズ満載のアルバムとなっています。

お薦めは、スローだけどしっかりとメンバーの演奏が聴ける “Still The One”、それからエル・デバージがヴォーカリストとして登場する、ご存知マーヴィン・ゲイの “Sexual Healing” の2曲を挙げたいですが、本音を言えばいい曲揃いなので、すべてをお薦めしたいという気持ちです。

仕事帰りに聴いてみると、周りの喧噪などはどこかに消え去ってゆったりとした気分にさせてくれる、そんな大人向けの都会的なサウンドと言えます。

Tracks:
01: Still The One
02: Little Foxes
03: Sexual Healing
04: Charmed, I’m Sure
05: Someone To Love
06: Rio Rush
07: Pieces OF My Heart
08: Slow Ride
09: Vest Pocket
10: Swamp Jazz
11: Out Of Body


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