2007年も押し迫り、クリスマスの季節。私にとっての定番のクリスマスソングは、山下達郎でもビング・グロスビーでもなくて、やっぱりダン・フォーゲルバーグの “Same Old Lang Syne” なのです。この話はいずれどこかで書こうと思うが、大人のクリスマスソング。 “Same Old Lang Syne” がヘビー・ローテーションになり始めた矢先、この曲のソングライターであり、シンガーでもあったダン・フォーゲルバーグが前立腺がんのために亡くなったとのニュースが飛び込んできました。2007年12月16日死去、享年56歳。

ということで今回は追悼も込めてこのアルバムを紹介します。
1991年発表、2枚組のライブアルバム。ダン・フォーゲルバーグの2枚組アルバムと言えば、1981年の大ヒットアルバム (そして名作) である “The Innocent Age” 以来です。

彼の数多いヒット曲をライブ演奏で聴けるのはいいですね。73年から90年頃までの間のヒット曲の数々がまんべんなく収録されています。私の大好きな “Heart Hotels”、”Make Love Stay”、”Lonely In Love” も当然のことながら収録。
しっかりと練られたというよりは臨場感を感じさせる雰囲気に仕上がっているのがライブアルバムならではということで、アレンジも若干異なるので結構良い感じです。

またサプライズとして、CD2枚目の始めから旧友であるティム・ワイズバーグとの競演が実現していて、観客からは大喝采。ロック音楽の中では音の面で弱いフルートの音色がかえって緊張感を高めていて、観客は盛り上がります。

そしてお決まりの前述 “Same Old Lang Syne” でトロトロになり、観客と一緒にサビをコーラスする “There’s A Place In The World For A Gambler” で幕を閉じるのですが、このようなニュースがあった直後なのか、心なしか寂しさを感じてしまいます。

ここしばらくは追悼の意味も含めて聴き続けてしまうのかなと思っています。
ボリュームたっぷり22曲入りの作品です。

Tracks:
[Disk 1]
01: Aurora Nova
02: The Wild Places
03: Heart Hotels
04: Over & Over
05: Rhythm Of The Rain
06: The Spirit Trail
07: Make Love Stay
08: Old Tennessee
09: Rod Beneath My Wheels
10: A Cry In The Forest
11: Run For The Roses
12: Believe In Me
13: Leader Of The Band
[Disk 2]
01: Twins Theme
02: Intimidation
03: The Power Of Gold
04: Lonely In Love
05: Missing You
06: Language Of Love
07: Part Of The Plan
08: Same Old Lang Syne
09: There’s A Place In The World For A Gambler