Dr. John / City Lights

ニューヨークを中心に活動しているAOR系音楽の名プロデューサー、トミー・リピューマが設立した、ホライゾン・レーベルからの第1弾アルバムです(1978年発表)。プロデュースはAOR界の名コンビ、トミー・リピューマとヒュー・マクラケン。バックのミュージシャンも、ヒュー・マクラケンを初めとして、スティーブ・ガッド、デヴィッド・サンボーン、ニール・ラーセン、バジー・フェイトンなどなど、当時アーバン・コンテンポラリー・ミュージックの世界ではトップクラスのミュージシャンたちが固めています。

このメンバーということもあり、音は都会的な雰囲気。とは言っても、単にオシャレで洗練された音楽からは少し離れた感じがあるのが不思議です。それはやはり、ドクター・ジョンの個性に溢れたピアノ演奏、そしてヴォーカルによるものでしょう。

“Snake Side” のラテン風の味付けは素晴らしく、(ここで聴けるバジー・フェイトンのギターは絶品)、そしてラストを飾る “City Lights” はこれでもかというほど分厚いストリングスをバックにした味わい深いヴォーカルなど、曲もアレンジもプロデュースも非常にきっちりしています。(ちょっとオーバーアレンジっぽいですけどね)
この “City Lights” でのパフォーマンスが、流れ流れて1989年の名作 “In A Sentimental Mood” になっているのかなと思ったりします。

古くからのニューオリンズが好きな人には退屈に思われてしまうかも知れませんが、なかなか美しい作品だなあと思いますよ。

Tracks:
01: Dance The Night Away
02: Street Side
03: Wild Honey
04: Rain
05: Snake Eyes
06: Fire Of Love
07: Sonata / He’s A Hero
08: City Lights


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