1992年リリースのドクター・ジョンの作品です。
数作続いたトミー・リピューマによる都会的なアプローチに代わり、スチュワート・レヴィンがプロデュースを務めることになったことにより、本作ではこの雰囲気ががらっと変わりました。
いろいろ巡って考えてみたけど、やはり行き着くところは生まれ故郷。アルバムタイトルから曲調から、すべて生まれ故郷であるニューオリンズに「戻った」という感じです。そんな本作なので、いろんな曲をただただ楽しんで聞けば良い内容です。
内容について触れると、”My Indian Red”、”Didn’t He Ramble”、”Good Night, Irene”、”I’ll Be Glad When You’re Dead, You Rascal You”といった、良く知られる曲たちのニューオリンズR&Bのリズムに気持ちよく乗っていきましょう。
“Careless Love”はバラード曲ですが、ここではDr. Johnの美しいピアノとディキシーランドの流れを汲むトランペットたちの絡みを堪能。
“Basin Street Blues”は、ジャズファンならずとも知っているニューオリンズ・ジャズのスタンダード曲。彼自身今まで取り上げることはなかったらしいですが、実にゆったりと落ちついた仕上がりとなっています。
全体的には、ニューオリンズの音楽のエッセンスを1枚のアルバムにまとめた、そんな印象です。特に、初めてニューオリンズ音楽に触れたい人にとっては入門編と言って良い1枚だと思います。
Tracks:
01: Litanie Des Saints
02: Careless Love
03: My Indian Red
04: Milneburg Joys
05: I Thought I Heard Buddy Bolden Say
06: Basin Street Blues
07: Didn’t He Ramble
08: Do You Call That A Buddy?
09: How Come My Dog Don’t Bark (When You Come ‘Round)
10: Good Night, Irene
11: Fess Up
12: Since I Fell For You
13: I’ll Be Glad When You’re Dead, You Rascal You
14: Cabbage Head
15: Goin’ Home Tomorrow
16: Blue Monday
17: Scald Dog
18: Goin’ Back To New Orleans
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