2000年に結成されたアトランタ出身のカントリーバンド、ザック・ブラウン・バンドによる第4作です。最初の2作は自主制作ですから、メジャーレーベルからの作品と言うことになると第2作ということになります。
こういう作品を聴くと、改めてアメリカ音楽の奥深さを感じますね。1980年前半にも通じるポップテイストを散りばめたカントリーミュージック。演奏も決して派手にならず、かといって大人しくもない、心温まるカントリーという雰囲気がアルバム全体に漂っています。言ってみれば、とても律儀なポップカントリーと言う感じでしょうか。
このヒップホップ全盛の音楽界にあって、こういうアルバムがリリースされて全米トップ20に入る売れ行きを見せる。本作からシングルカットされた “Chicken Fried” (ちなみにこれは彼らのデビューシングル) は全米シングルトップ20に入り、カントリーチャートでは初のNo.1ヒット、そしてミリオンセラーを記録しています。
日本ではなかなか分かりにくいですが、こういう作品もアメリカでは広く受け入れられているんですね。
全体的にも、本作は心地よささえ感じる良心的なアメリカ音楽だと思います。尖ったところがない所が、その類のものを求める方々には不満かもしれないけれど、ゆったりした気分で聴くには良い音楽です。
Tracks:
01: Toes
02: Whatever It Is
03: Where The Boat Leaves From
04: Violin Intro To Free
05: Free
06: Chicken Fried
07: Mary
08: Different Kind Of Fine
09: Highway 20 Ride
10: It’s Not OK
11: Jolene
12: Sic’em On A Chicken
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