杉真理の1991年発表作品。発売当時から随分経つのですが、ずっと私にとって夏の定番となっているアルバムのひとつです。
本作は「未来世紀の恋人へ」で幕を開ける。このゆったりとしたリゾート感にうっとりしてしまいます。全体を覆うアコースティックなトラック、特に安藤まさひろのアコースティックギターが美しい。真夏の太陽のもと、木陰で是非聴いてみたい名曲。
もちろん聴きどころはこの曲だけではありません。前半は特にこういったリゾート感溢れる曲調が中心になっています。ホーンセクションがフィーチャーされた、アップデンポな「Rosemary Street」では、白井良明のギターソロを聴くことができる。一瞬意表をつかれるが、曲にとてもしっくりきます。「Heaven In My Heart」もいい雰囲気。波の音をBGMに、という感じ。
アルバムの後半は、曲調を聞いただけで松尾清憲が参加していると分かる60年代系の「渚の願い」や「Do You Feel Me」など、少し雰囲気は変わってきます。(なお「Do You Feel Me」は松本隆作詞)
でも、「Surfside Drive」とか「波の彼方Hawaii」とか、そういうタイトルを見せられてしまうと、いやいや夏のアルバムなんであります。サウンドもやっぱり「夏!」と言う趣はブレておらず、非常に心地よいサウンドが気持ち良いです。
杉真理の作品の中ではどうしても目立たない作品になっているようですが、私は本作がダントツで気に入っております。
なお本作はしばらくの間廃盤になっていたが、昨年(2008年)紙ジャケットで再発されている。従い入手性もグンとアップしています。しかもこの紙ジャケ仕様はボーナストラックとして本作に収められた曲から5曲のライブ・バージョンが収められているそうです!(聴きたい!)
よし、今年の夏もこのアルバムを聴きまくるぞ!
Tracks:
01: 未来世紀の恋人へ
02: 青い楽園
03: Rosemary Street
04: Heaven In My Heart
05: 君にギターを教えよう
06: You’re My No.1
07: Surfside Drive
08: 波の彼方Hawaii
09: 渚の願い
10: Do You Feel Me
11: オペラ座の夜
12: I’m So Sorry
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