David Sanborn / Hearsay

人気サックスプレーヤであるデヴィッド・サンボーンの1994年作品です。

1980年代中盤辺りから、マーカス・ミラーのプロデュースにより今までのメローなサンボーンからファンクの影響を受け演奏が大きく変わってきていたサンボーンでしたが、前作に引き続き本作でもファンクをベースとした音作りがメインになってきています。

冒頭の “Savanna” では、前作辺りから顕著になってきた激しいドラムスと南部の香りがプンプンするオルガンに、エモーショナルなサンボーンのサックスが絡んでくる。ファンクさに磨きがかかり、心踊ります。

従来からのメロウ路線がお好きな方には “The Long Goodbye”、”Mirage” 辺りがお勧め。ただ、このタイプの曲は本作では珍しいと思います。

“Little Face” や マーヴィン・ゲイの作品でおなじみの “Got To Give It Up”、タイトルが曲調を表す “Back To Memphis” のような南部の香りもするブルージーなもの、そしてファンク爆弾連続投下!と言う感じの”Jaws”、”Big Foot”、アフリカ系のリズムが印象的な “Ojiji”など、リスナーを聞き飽きさせない構成は見事。当然のことながら、彼ならではの美しいアルトサックスのテクニック、感情表現は唯一無二。聴き込んで行けば行く程、この作品の良さに気付いてくるはず。

私にとっては、朝の通勤時に聴けば眠たい目も一発で覚める、そんな覚醒効果も絶大な作品です。

Tracks:
01: Savanna
02: The Long Goodbye
03: Little Face
04: Got To Give It Up
05: Jaws
06: Mirage
07: Big Foot
08: Back To Memphis
09: Ojiji


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