Dr. John / Things Happen That Way

2019年に他界したニューオリンズ音楽最高の貢献者の一人、ドクター・ジョンが録音した最後のアルバムです。(2022年発売)

本作はカントリーミュージックの名曲を中心にセレクションされたアルバム。ではありますが、そこはドクター・ジョンのこと、カントリーっぽさはほとんどなく見事にニューオリンズ風に料理されているのはさすが、というところでしょう。

ウィリー・ネルソンが参加しているゴスペル “Gimme That Old Time Religion” (ジム・リーヴスの曲としても知られています) が実に味わい深い作品に仕上がっていますし、ウィリーの息子であるルーカス・ネルソン率いるプロミス・オブ・ザ・リアルとの共演であるドクター・ジョン初期の作品である “I Walk On Guilded Splinters” は、原曲の幻想的な雰囲気を残しつつプロミス・オブ・ザ・リアルらしい演奏。アーロン・ネヴィルが参加している “End Of The Line” は、The Traveling Wilburys のカバーとなりますが、ニューオリンズっぽいうねりを感じさせる作品となっています。

全体的におとなしめの展開が続き、地味な印象がある作品なので、2022年のベストアルバムには入れられなかった本作品ですが、静かな家の中でじっくりと聴ける、そんな作品だと思います。改めてドクター・ジョンがいなくなったことに対する寂しさを覚えつつ聴いております。

Tracks:
01: Funny How Time Slips Away
02: Ramblin’ Man
03: Gimme That Old Time Religion (feat. Willie Nelson)
04: I Walk On Guilded Splinters (feat. Lukas Nelson & Promise Of The Real)
05: I’m So Lonesome I Could Cry
06: End Of The Line (feat. Aaron Neville)
07: Holy Water
08: Sleeping Dogs Best Left Alone
09: Give Myself A Good Talkin’ To
10: Guess Things Happen That Way


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