1980年発表。AC/DCが広く一般的に知られるきっかけとなったアルバムと言って良い作品です。全米では、2007年までに累計2200万枚が販売されたとされており、アメリカで最も売れたアルバムの1枚です。
本作は、それまでのリードヴォーカリストであったボン・スコットが死去し、ブライアン・ジョンソンが担当することになり初めてのアルバムで、アルバムジャケットの黒いイメージや、最初の曲 “Hells Bells” の冒頭に鳴る不気味な鐘の音は、AC/DC自身は否定するがボン・スコットに捧げたものとも考えられていました。
この “Hells Bells” の最初の部分こそ荘厳な雰囲気を感じるが、それ以降は実にAC/DCらしい、渋めでゆったり目のブルース色の強いハードロックが展開されます。ご存知の方も多いと思いますが、この曲はアメリカの大リーグで、リリーフエースが登場する時の音楽としてよく使われました2006年の第1回WBCでは、大塚晶則が登場するときにも使用されました。当時パドレスに所属していた大塚は、その時のリリーフエースであったトレヴァー・ホフマンが使用していたこの曲の使用許可をもらった上で使ったそうです。
また、アルバムタイトル曲の “Back In Black” は、何かとロック的なアプローチの場面でBGMとして使われています。2003年に公開された映画 “School of Rock” では、この曲が流れていてとても嬉しくなってにやにやした記憶があります。
そんなわけで本作品は、作品の一部が日常生活に溶け込んでいる、ということで、それほど売れまくったアルバムであるということであり、内容的にもロック好きには安心して聞けるので、この名盤を是非堪能して欲しいと思います。最近まで日本盤は廃盤になっていたのですが、今は再リリースされ入手もしやすくなってきています。
なお、本作は私個人にとっても、朝テンションが上がらないときに聴くアルバムです。いわば「私の登場曲の一つ」なのです。
Tracks:
01: Hells Bells
02: Shoot To Thrill
03: What Do You Do For Money Honey
04: Given The Dog A Bone
05: Let Me Put My Love Into You
06: Back In Black
07: You Shook Me All Night Long
08: Have A Drink On Me
09: Shake A Leg
10: Rock And Roll Ain’t Noise Pollution
コメントを残す