1991年にライノからリリースされたアメリカのベストアルバムです。
彼らはワーナー時代(彼らの黄金期)にベストアルバムを1枚発表していますが、このライノのセレクションは、これに入り切らなかった当時の曲と、キャピトル移籍後のヒット曲を集めたものです。選曲はさすがのライノで、しっかりキャピトル時代のヒット曲は押さえながらも、あまり評価されなかったアルバム “Holiday”(1974年)から4曲がピックアップされ、さらには新曲も4曲入っていると言う、豪華な16曲入りです。この新曲の中では “Nothing’s No Far Away (As Yesterday)” がアメリカらしい曲でお勧めです。
ワーナー時代のフォーク・ロック的な音作りと、キャピトル時代の、特にラス・バラードプロデュースの “View From The Ground” (1982年)以降の甘い米国系AOR路線をこの1枚で比較できるのはなかなかいいと思います。個人的にはアルバム “Your Move” (1983年)からもう少し選曲して欲しかったところではありますが…。
なお本作品が出た10年後に、Complete Greatest Hitsという22曲入りのベスト盤がRhinoから発売されました。これと迷う人がいるかもしれませんが、既に書いた通り本作品ではワーナー時代の大ヒット曲は収録されていないのと、新曲が収録されているという点で、このアルバムは価値があると思います。確かに重複している曲は何曲かありますけどね。
Tracks:
01: Nothing’s No Far Away (As Yesterday)
02: On Target
03: Hell’s On Fire
04: The Farm
05: You Can Do Magic
06: Hollywood
07: Another Try
08: Old Man Took
09: Today’s The Day
10: Can’t Fall Asleep To A Lullaby
11: Survival
12: Everyone I Met Is From California
13: Right Before Your Eyes
14: Cornwall Blank
15: To Each His Own
16: The Border
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