阿佐ヶ谷ロマンティクスの2017年作品。初のフルアルバム作品です。
阿佐ヶ谷ロマンティクスは、貴志朋矢(ギター)、小倉裕矢(ベース)、有坂朋恵(ヴォーカル)、古谷理恵(ドラムス)、堀智史(キーボード)の5人組バンドで、2014年に結成されました。特に私のような50代の人間にとっては、どことなく懐かしさを感じる演奏をしてくれます。最初の印象は空気公団風かな?とも思ったのですが、全体的には70年代あたりの日本の歌謡曲的(叙情的)なポップスの雰囲気を、レゲエ風にアレンジして演奏するような曲が中心になっていて、ここに単なるノスタルジックな音とは異なる、彼らのオリジナリティを感じるのです。
冒頭の「所縁」は、以前TBSラジオの今週の曲に選ばれたこともあり、一時期よく耳にすることがありましたが、この曲は冒頭からのホーンセクションが印象的。「70年代のティンパンアレイ系のアルバムだよ」と言ってもうなずいてしまうようなゆったりしたテンポの曲です。若いバンドなはずなのですが、落ち着いた演奏とヴォーカルが心地良いです。
今風の音楽、という感じではありませんが、今時の若い人たちもこんな懐かしさを感じさせる作品を作ってるんだとホッとしてしまう、そんな作品です。大人の音楽好きに是非お勧めしたい作品。
Tracks:
01: 所縁
02: 後ろ姿
03: チョコレート
04: 道路灯
05: 不機嫌な日々
06: 片想い
07: コバルトブルー
08: 離ればなれ
09: 春は遠く夕焼けに
コメントを残す