2021年1月にリリースされた、バリー・ギブ5年ぶりのアルバム。本作はバリー・ギブが過去に制作した曲を、カントリーを始めとしたアーティストと共演するという企画ものの作品です。
共演しているアーティストは、この記事を見ていただければわかりますが、そうそうたるメンバーですね。カントリーアーティスト以外では、シェリル・クロウやオリビア・ニュートン=ジョンの名前もあります。
さて収録されている12曲を見ると、ビージーズのヒット曲が多いのは当然でして、「ビージーズの新録セルフカバーデュエット作品群」という感じではあります。しかしその一方で、もともとオーティス・レディングのために書いたが彼の死のために叶わず、後にロッド・スチュアートがカバーした “To Love Somebody” や、60-80年代に活躍したカントリーアーティスト、コンウェイ・トウィティによるヒット曲 “Rest Your Love On Me” が収録されているのが嬉しいです。
この作品を聴くと、改めてバリー・ギブのソングライターとしての素晴らしさを実感します。特にアリソン・クラウスとの共演曲 “Too Much Heaven” や、リトル・ビッグ・タウンとの共演曲 “How Deep Is Your Love” は心に沁みます。前述した “To Love Somebody” は、ライヴァル・サンズのジェイ・ブキャナンとのソウルフルな作品ですし、”Rest Your Love On Me” ではちょっとハスキー気味になったオリビアの声も聴くことが出来ます。アルバムの最後を飾る “Butterfly” は、バリー・ギブが弟のロビン、モーリス (つまりビージーズのメンバー) と子供の頃オーストラリア在住時に作った曲だそうです。
総じて、曲の良さ、参加アーティストの豪華さを堪能でき、バリー・ギブの人生を垣間見ることができる、名曲揃いの作品だと思います。
Tracks:
01: I’ve Gotta Get A Message To You (feat. Keith Urban)
02: Words Of A Fool (feat. Jason Isbell)
03: Run To Me (feat. Brandi Carlile)
04: Too Much Heaven (feat. Alison Krauss)
05: Lonely Days (feat. Little Big Town)
06: Words (feat. Dolly Parton)
07: Jive Talkin’ (feat.Jay Buchanan & Miranda Lambert)
08: How Deep Is Your Love (feat. Little Big Town)
09: How Can You Mend A Broken Heart (feat. Sheryl Crow)
10: To Love Somebody (feat. Jay Buchanan)
11: Rest Your Love On Me (feat.Olivia Newton-John)
12: Butterfly (feat. David Rawlings & Gillan Welch)
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