2017年リリースの、BiSHのメジャーでの2ndアルバム。
アイドルの中でもハードコア/パンクといった過激系で売ってきているBiSHですので、楽曲系な私としてはどちらかと言えば敬遠してきました。しかし本作品の正式リリースに先立って、タワーレコード限定で「11月2ー3日のみ、アルバムジャケット・クレジットなし」というアイドルらしからぬ条件ながら299円で限定販売されているというニュースを聴き、近所のタワーレコードで残りわずかの在庫から購入いたしました。
その後オークションサイトとかを見たら【限定版未開封】として、タワレコでの販売価格より高い値段でやりとりされていたので、なんか微妙な気分になりました。本来、音楽を聴いてもらうために先行してリリースしたはずなのになと。
さて音楽の方に行きます。そもそも先行リリースされた「My landscape」の雄大なPVを見て、彼女達のかっこよさと(意外な)聴きやすさが印象に残っていたのですが、そんなこともあって、結構ロックするアイドル的な聴き方ができる作品だというのが最初の印象です。前述した「My landscape」に続く「SHARR」での彼女たちの豪快なシャウトは、楽曲系として敬遠しがちですが、目覚ましにはよい(苦笑)。でも、ハードコア/パンクな曲は一気に聴かせるような感じだとつい疲れてしまう私ですが、曲がいいのかかなりの高得点です、特に「Here’s looking at you, kid」から最後の「FOR HIM」までの展開はまさに一気に聞かせるところで、かなりの聞き応え。聴きやすい度の高い曲の中では、「プロミスザスター」「JAM」がかなり良い作品で、彼女たちのポップな魅力に溢れています。逆に言うとBiSHっぽくない。こんな感じで、思っていたよりバラエティに富んだ作品となっています。
そう言う意味では、以前からのBiSHファンには賛否両論な作品なのかもしれませんが、BiSHにビクビクするような初心者には十分入りやすい作品ですし、作品がよく作り込まれていて「アイドル作品」としても十分評価できるだと思います。ビジュアル的にも意外とアイドルですし、もうちょっと掘り下げてみたいと思います。個人的には超名作。
[Tracks]
01: My landscape
02: SHARR
03: GiANT KiLLERS
04: SMACK baby SMACK
05: spare of despair
06: プロミスザスター
07: JAM
08: Here’s looking at you, kid.
09: ろっくんろおるのかみさま
10: BODiES
11: ALLS
12: パール
13: FOR HiM
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