Brad Paisley / Play: The Guitar Album

年末にテイラー・スイフトのレビューを書こうとしたときに入手して、つい聞き入ってしまったアルバムです (そのせいでテイラー・スイフトの投稿が遅れてしまいました)。2008年11月リリースの作品です。

ここ最近、ブラッド・ペイズリーのアルバムのリリース頻度は高くなってきています。本作は何と、副題にもあるようにギターのインスト中心のアルバムです。
収録されている16曲中11曲がギターのインスト曲となっています。

以前のアルバムでも、ギタリストとしてのブラッド・ペイズリーの実力・魅力を強く感じていましたので、本作は、実は彼が今一番やりたいことが実現できたアルバムなのではないかと思います。全てのものから解放されたかのような、突き抜けた感じの演奏。カントリー色満載の曲ばかりと思いきや、あれ?こりゃベンチャーズの Turf’s Up、彼とは系統は違うが同じくギターキッズであるキース・アーバンとの掛け合いのギターが思いっきり堪能できる Start A Bandなどの曲は、爽快感に満ちていて、聞いていてとても気持ちがよいです。

後半は、過去にも競演したことのあるジェームス・バートン、ヴィンス・ギル、アルバート・リーといった名打てのセッションギタリストとのコラボレーション作品である Cluster Pluck、そしてあのB.B.キングが参加している Let the Good Times Roll など、豪華な顔ぶれとのセッションが聴き所となっています。
これら大物と対等に張り合っているのを聞くと、ブラッド自身がかなりの実力派であることがよく分かります。

このアルバムとはしばらく長い付き合いが続きそうな気がします。


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