2022年11月にリリースされた、ブルース・スプリングスティーンのアルバムです。比較的短い事前報道で知ったこの作品なのですが、本作は彼が音楽的にも影響を受けたというリズム＆ブルースナンバーの数々をカバーした作品になっています。

そんな中でも話題になったのは、サム・ムーアの参加。言うまでもなく、サム＆デイヴのサムの方なのですが、Soul Days と I Forgot To Be Your Lover の2曲でヴォーカルを聴かせてくれています。御年87歳なのにお元気です。

さて本作品はブルース・スプリングスティーンがが昔から聴いていた曲、ということなので基本的に60年代の名曲からピックアップされています。しかしながら、収録曲には1985年のコモドアーズの大ヒット曲 “Nightshift” や 1981年のフォー・トップスのヒット “When She Was My Girl” なんかも選ばれていて、この辺はかなり意外で興味深かったと思います。

個人的には、ジェリー・バトラーの曲が2曲 (“Only The Strong Survive” と “Hey, Western Union Man” ) 収録されているんですが、これが秀逸に感じました。ヴォーカルスタイルがものすごく似ていて、もしかしてジェリー・バトラーに影響を受けているのでは？と思わせてくれます。この点も意外な発見でした。

カバー曲はその他テンプテーションズ、フランキー・ヴァリ、ジミー・ラフィン、シュープリームスなどなど。ブルース節と言った雰囲気はしっかりあって、選曲の良さもありとても楽しめた作品でした。

Tracks:
01: Only The Strong Survive
02: Soul Days (feat. Sam Moore)
03: Nightshift
04: Do I Love (Indeed I Do)
05: The Sun Ain’t Gonna Shine Anymore
06: Turn Back The Hands Of Time
07: When She Was My Girl
08: Hey, Western Union Man
09: I Wish It Would Rain
10: Don’t Play That Song
11: Any Other Way
12: I Forgot To Be Your Lover (feat. Sam Moore)
13: 7 Rooms Of Gloom
14: What Becomes Of The Brokenhearted
15: Someday We’ll Be Together