Chaka Khan / Hello Happiness

2019年に発表された、チャカ・カーンにとっては何と11年振りの新作となるアルバムです。
今回アイランドUKに移籍しての作品。

さて内容ですが、良い意味でも悪い意味でも今までのチャカ・カーンではない、全く違う作品となっています。敢えて一言で言うなら「チャカ・ミーツ・ハウス」と言う感じでしょうか。ソウル・ファンクのヴォーカリストとしての久し振りの新作として聴くと、これは残念な作品ということになるでしょう。アルバム全体がほぼハウスサウンドで埋め尽くされていて、チャカ自身も1970年代からのあのヴォーカルスタイルは生かしつつ、適応させているという気さえします。
そういう点では、あの抜群の歌唱力、美しく繊細で、でもソウルフルなヴォーカルを期待すると、バックトラックの雰囲気がかなり異なるため、結構しんどいかも知れないです。

しかし、彼女が新たにハウスサウンドに挑戦して、新境地を切り開いている作品と考えれば、これはなかなか素晴らしい作品に仕上がっていることも事実です。この作品における電子音楽的なダンスサウンドですら、彼女は彼女の世界に仕上げていて、やはり彼女のヴォーカルの力はすごいなと言うのが私の感想でしょうか。
このようなダンスサウンドが好きな向きにはかなり新鮮な作品として捉えられるのではないかと思います。

ただ私個人としては、オールドファンに近い人間でもありますので、美しく繊細なチャカ・カーンのヴォーカルをもっと期待したかったなと思うのが正直なところです。
本作品で、まだまだ衰えていないと言うことを認識することができましたので、この期待は次作への期待ということで取っておきましょう。

Tracks:
01: Hello Happiness
02: Like A Lady
03: Don’t Ya Know
04: Too Hot
05: Like Sugar
06: Isn’t That Enough
07: Ladylike


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