2015年に発表されたカントリーシンガー、クリス・ステイプルトン初のフルアルバムです。
1978年生まれのクリス・ステイプルトンは元々ソングライターとして活躍していて、2000年台前半から様々な曲を提供してきていました。私がトレイス・アドキンスを聴くきっかけになった2003年の “Swing” や、ダリウス・ラッカーの “Come Back Song” といったヒット曲などは彼の作品で、いわば満を持してのソロアルバムという感じです。
2015年11月には全米ポップアルバムチャートで1位を獲得しています。
全体的には、彼が過去に提供してきた曲の雰囲気からも察するように、カントリーの中でも特にサザンロックの影響が強めのサウンドとなっています。
ヴォーカルも力強くて骨太な感じで、むしろカントリー寄りのサザンロックといった方が近いのかもしれません。最近主流になってきている、ロックっぽいカントリーの作品と比べると、マンドリンやアコースティックギターの使い方が多い感じですので、音のエレクトリックさは少ないです。
レイナード・スキナードとかチャーリー・ダニエルズ、ウェイロン・ジェニングスやハンク・ウィリアムス・ジュニアあたりの雰囲気が好きな方は絶対気に入ると思いますので、是非聴いてみてほしいと思います。
収録されているのは全14曲。うち12曲はクリス・ステイプルトンの作品で、その他 “Tennessee Whiskey”はデヴィッド・アラン・コウが書いた80年代の作品でジョージ・ジョーンズが歌ってヒットした曲、”Was It 26” はチャーリー・ダニエルズが1989年にリリースしたアルバム “Simple Man”に収録されていた曲で、ドン・サンプソンの作品です。この2曲とも、懐かしさもあるのでしょうがとても良いカバーだと思いました。
オリジナル曲では、ヒットした “Traveller” や “Parachute” あたりがオススメかと思います。多少ポップ寄りの曲が好みということであれば、”When The Stars Come Out”とかが響くのではないかなと思います。
Tracks:
01: Traveller
02: Fire Away
03: Tennessee Whiskey
04: Parachute
05: Whiskey And You
06: Nobody To Blame
07: More Of You
08: When The Stars Come Out
09: Daddy Doesn’t Pray Anymore
10: Might As Well Get Stoned
11: Was It 26
12: The Devil Named Music
13: Outlaw State Of Mind
14: Sometimes I Cry
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