初の全米ヒットとなった1974年の “Part Of The Plan”から1981年の超名作アルバム “The Innocent Age” までのヒット曲に、新曲2曲を加えたベストアルバムです (1982年作品)。
“The Innocent Age”から4曲も選ばれていることから、改めていかに “The Innocent Age” が彼にとって大事なアルバムであったかということが分かります。
新曲は “Missing You” と “Make Love Stay”。いずれもプロデュースはお馴染みダン・フォーゲルバーグとマーティ・ルイスのコンビ。 “Missing You” はどちらかと言えばロック色の強いナンバーで非常に軽快。それに対して “Make Love Stay” はいかにも彼らしい、”The Innocent Age” の延長上とも言えるアコースティックな雰囲気に包まれた暖かい佳曲。グレン・フライとも活動しているアル・ガースによる間奏で聴かれるソプラノサックスがとても美しい。
それ以外の曲は特にコメントの必要はないかと思いますが、日本のCMでもかなり多用された “Longer” を始め、全米で大ヒットしたアコースティックなソフトロックを中心とした内容となっています。中でも1981年の年末、全米でクリスマスを過ごす多くの大人たちをキュンとさせ、昔の淡い思い出を呼び起こした超名曲 “Same Old Lang Syne” でアルバムを締めくくる所など、なかなかニクい構成のベストアルバムに仕上がっています。
発売当時はまだLP全盛ということもあり、本作に収められた楽曲は全10曲と収録曲は少ないです。この後にもベストアルバムは発表されていますが、曲の構成などを考えると、このベストアルバムが一番バランスがいいと思います。
このアルバムでダン・フォーゲルバーグに癒されたら、次は是非 “The Innocent Age” を聴かれることをお薦めします。
私のお薦めソングは、”Heart Hotels”、”Make Love Stay”、”Same Old Lang Syne” の3曲です。
Tracks:
01: Part Of The Plan
02: Heart Hotels
03: Hard To Say
04: Longer
05: Missing You
06: The Power Of Gold
07: Make Love Stay
08: Leader Of The Band
09: Run For The Roses
10: Same Old Lang Syne
コメントを残す