ダン・フォーゲルバーグの1985年作品です。前作 “The Innocent Age” が大ヒットした後の作品ということもあり、相当なプレッシャーだったのではないかと思いますが、地味ながらも前作レベルに近い作品になっていると思います。
まずはシングルカットもされた”The Language of Love”から幕を開けます。ちょっとポップすぎるかなという気もしますが、彼らしいキャッチーな作品。
(余談ですが、この曲のリフ、ローリング・ストーンズの”Start Me Up”っぽいです)
次のアルバムタイトル曲 “Windows and Walls”、”The Loving Cup”、 “Tucson, Arizona (Gazette)” は、地味だけど彼らしい、アコースティックギターをしっかりメインに置いたいい曲。特に、”Tucson, Arizona (Gazette)” は8分を超える大作で、どちらかと言えば淡々と語られる物語と言う感じの曲ですが、決して飽きさせず、メロディ的にもドラマティックな仕上りとなった名曲です。
後半に入ると、”Let Her Go”のようなロック調の曲がありますが、彼らしい必殺バラード、”Sweet Magnolia”、”Believe in Me”と言ったところが最大の聴き所です。そして最後は、前作 “The Innocent Age”でいうところの “Ghost” のようなタイプの “Gone Too Far” で締めくくります。
冒頭に書いたとおり、本作は地味ですが、味わい深い佳曲揃いのいい作品です。ただでさえ過小評価されているダン・フォーゲルバーグの作品の中でも、最も過小評価されているアルバムではないかと思います。
Tracks:
01: The Language Of Love
02: Windows And Walls
03: The Loving Cup
04: Tucson, Arizona (Gazette)
05: Let Her Go
06: Sweet Magnolia (And The Traveling Salesman)
07: Believe In Me
08: Gone Too Far
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