アメリカン・アイドル出身の クリス・ドートリーが、自らのバンドを率いてリリースした、2006年発表のデビューアルバムです。これだけ骨のある演奏とヴォーカルを披露してくれるとは思わず、アメリカン・アイドル出身であることを忘れさせてくれます。
(このスタイルだったからグランプリが取れなかったのでは?と邪推さえしてしまいます)
典型的なアメリカン・ロックで大ヒットしたデビューシングル、”It’s Not Over” と、スラッシュ (元Guns ‘N Roses, 現Velvet Revolver)が参加している “What I Want” のハードさあたりが聴きどころでしょうか。”It’s Not Over”はメロディアスな曲の展開で聴きやすい曲に仕上がっていますし、”What I Want”でのギターのヘビーさは、さすがスラッシュだなあと思わせます。
アメリカン・アイドルのようなオーディション番組出身ということで、つい未熟さを感じてしまうという先入観を感じさせない雰囲気がいいですね。アルバムをちゃんと通しで聴き続けることができます。収録されている曲のバランスが良く取れているからかもしれません。
このまま、骨太系アメリカン・ロックを極めて行って欲しいアーティストですね。バラードで女の子のハートをつかむのもいいですが、せっかくハードロック系ヴォーカルがしっかりできるヴォーカリストですから、その線で突っ走って行って欲しいと思っています。成長が楽しみ。
Tracks:
01: It’s Not Over
02: Used To
03: Home
04: Over You
05: Crashed
06: Feels Like Tonight
07: What I Want
08: Breakdown
09: Gone
10: There And Back Again
11: All These Lives
12: What About Now
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