現在はより本名に近い、Deborah Gibsonとしてミュージカル中心に活躍している、1996年リリースのデビー・ギブソンのベストアルバムです。
ちょうど彼女がデビューした1987年の頃を思い返すと、ちょうど学生時代の夏休みをアメリカで過ごしていたのですが、このときにMTVでヘビーローテーションでかかりまくっていたのが彼女のデビュー曲、”Only In My Dreams” だったのです。まあとにかくカワイかった。当時16歳と言う話はニュースで聞いていたし、当時流行っていた音楽の中では、彼女のはじけたような若さは際だっていました。”Only In My Dreams” のPVなんかでも、浜辺に置かれたベッドのシーツにくるまった彼女は、お色気だとかセクシーさだとかをほとんど感じさせない明るさが印象的。当然デビュー当時のビデオクリップ集も買いました。
見た目だけではなく、歌も抜群であった。キンキンと響かない、全く嫌みもない、普通の明るい女の子の高い声なのですが、意外とこういう声の持ち主はいないと思います。
またライブパフォーマンスと言う面でも実力派。ちょうどデビューアルバム発表後の全米ツアーの映像の一部を見たことがあるのですが、とにかく動き回るのに声がブレない。声の伸びが全く普通通り。彼女の単なるアイドルではない、一歩飛び出たようなものを感じていました。
そういえば、同じ頃デビューしたティファニーって言うの女の子もいましたが、私に言わせれば相手ではないなと思いました。デビー・ギブソンはアイドル的な面と実力派シンガーの両面を持つ、稀有な存在でした。
何か前置きが長くなってしまいましたね。
本作には12曲が収録されていますが、そのうち2曲は収録されている曲のリミックスバージョンなので、実質的には10曲入りと言うことになります。
これだけで彼女のベストアルバムになるのか?という気もしたのですが、曲名を見ればベストアルバムと言っても問題ないでしょう。彼女のピークは最初の3年くらいかな、というのが改めての印象なのですが、良いポップソングですね。アップテンポな “Only In My Dreams”、”Shake Your Love” と、ナイスバラードで彼女のヴォーカルが未成年とは思えぬ表現力に満ちた “Foolish Beat”、”Lost In Your Eyes”あたりがお勧め。私なぞはこの辺の曲を聴くとついつい一緒に口ずさんでしまったりします。
前述した2曲のリミックスバージョンですが、個人的には今ひとつかなと言う感じがしました。クラブミックスだから、じっくり目を閉じて聴くのにはどうしても似合わないのかもしれませんね。
Tracks:
01: Only In My Dreams
02: Electric Youth
03: Foolish Beat
04: Anything Is Possible
05: Staying Together
06: Lost In Your Eyes
07: Shake Your Love
08: No More Rhyme
09: Out Of The Blue
10: Only In My Dreams (Extended Club Mix)
11: Shake Your Love (Club Mix)
12: Losin’ Myself (12 Masters at Work Version)
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