Def Leppard / Diamond Star Halos

2015年にリリースされたセルフタイトルアルバムから7年ぶりにリリースされた作品です。
80年代の絶頂期にはよく聴いていたデフ・レパード。ここ最近は当時のベストアルバムくらいしか聴かず、この20年くらいの新作はあまりチェックしていませんでしたので、久し振りの新作体験です。

最初の3曲で「あっデフ・レパード変わってない」と感じました。迫力のある、けれどシンプルなドラムス、弾きまくるギター、でもヘビメタというよりはポップさを感じる。でもガチでロック。独特の世界で、この3曲で完全に本作品の世界にのめり込んでしまいます。
よくよく聴いてみると、音楽をよくご存知の方には笑われるかも知れませんが、デフ・レパードってグラム・ロックなんですね。特にシングルカットもされた “Kick” なんかは、その影響がすごく強いですね。昔の曲を振り返って聴いてみてもグラム・ロックでした。恥ずかしながら今更ながら気付きました。

本作品にはアリスン・クラウスが2曲でヴォーカルに参加。ジョー・エリオットとなかなか味のあるデュエットを聴かせてくれます。特に “This Guitar” が私のお気に入りで、アリスン・クラウスの天使の声が抑え気味の演奏に映えまくっています。
もう1曲、 “Lifeless” は、現代ではカントリーフォーマットのラジオ局でも流れていそうな打ち込み系カントリー・ポップと言ってもいい雰囲気。このアルバムの中ではかなり異色な作品ですが、ここでのアリスン・クラウスはコーラスとバック・ヴォーカルに徹してて (これがまた良い) 、地味ではありますが良い曲。

後半はバラードも織り込みながらもデフ・レパードらしいロック・ナンバーが続きます。最後のミッドテンポな作品、”From Here To Eternity” は、曲の雰囲気が往年のブリティッシュ・ロック、特にコーラスの雰囲気やフィル・コレンのギターソロがブライアン・メイっぽくてクイーンを聴いているような錯覚もありました。ここでデフ・レパードはイギリスのバンドだったんだ!と思わせてくれたりしました。

リック・アレンもパワフルなドラミングを聴かせてくれますし、フィル・コレンも筋肉ムキムキで弾きまくっているのが目に浮かぶようです。みんな元気で良いロックを続けてくれているじゃないですか。これからも活動を続けていってほしいですね。

Tracks:
01: Take What You Want
02: Kick
03: Fire It Up
04: This Guitar (feat. Alison Krauss)
05: SOS Emergency
06: Liquid Dust
07: U Rok Mi
08: Goodbye For Good This Time
09: All We Need
10: Open Your Eyes
11: Gimme A Kiss
12: Angels (Can’t Help You Now)
13: Lifeless (feat. Alison Krauss)
14: Unbreakable
15: From Here To Eternity


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