Eagles / Hell Freezes Over

1980年にアルバム “The Long Run” をリリースし解散したイーグルス。まさか再結成するとは思いませんでした。1995年には来日公演も行われましたね。
本作は、この来日公演の前にリリースされた、MTVのUnpluggedシリーズの1つとして録音されたライブをメインに収録されている作品です。

そういうこともあり、収録されている曲はほとんどが往年の作品をアコースティックバージョンで演奏したものになっておりますが、冒頭の4曲は本作品のために収録された新曲です。

解散後13年の時を経て、彼らはどのような新曲を出してくるかが発売前から大きな話題となっていました。結果的に収められたこれら4曲、注目すべき点は、ティモシー・シュミットがリードヴォーカルを取る曲が2曲収録されている点です。彼のナチュラルでアコースティックな雰囲気が非常に心地いいです。本作がアンプラグド・ライブということもあるのか、ティモシー・シュミット風の作品が全体的な雰囲気にマッチしているような気がいたします。一方で、グレン・フライやドン・ヘンリーっぽい作品を期待された方もいたかもしれませんね。

新曲4曲の後は、前述の通りUnplugged Liveの録音となっています。彼らのライブで良くオープニングに使われる “Tequila Sunrise”で静かに開けるライブは、次のスパニッシュギター風のイントロ(これはドン・フェルダーですね)から展開して行く名曲 “Hotel California” へと続いて行きます。この、パーカッションとアコースティックギターによるシンプルなイントロが始まるあたりは、何度聴いても鳥肌が立ちます。

そして、やっぱりライブでは大人気のジョー・ウォルシュはアルバム中盤で大活躍します。ジョー・ウォルシュ大好きなんですよね。
彼自身の作品である”Pretty Maids All In A Row”、”In The City”、”Life In The Fast Lane” あたりでの演奏はこの上なくカッコ良いです。後半はアンプラグドらしからぬロックンロール大会となっていきます。アメリカでは日本と違ってジョー・ウォルシュの人気がすごくて、観客も大盛り上がりになります。

そんな楽しいライブ。最後は、ドン・ヘンリーの少し枯れたヴォーカルでしっとりと “Desperado”。イーグルスと言えば、やっぱりこれってことになるんでしょうね。魅力的です。

このアルバムを聴く度に1995年の来日公演(東京ドーム)を思い出し、また来日してくれないかと感じてしまうのですが、もう叶わないのでしょうね。今はただひたすら、ジョー・ウォルシュの単独公演をやらないかなあと期待する日々です。あり得ないか。

Tracks:
01: Get Over It
02: Love Will Keep Us Alive
03: The Girl From Yesterday
04: Learn To Be Still
05: Tequila Sunrise
06: Hotel California
07: Wasted Time
08: Pretty Maids All In A Row
09: I Can’t Tell You Why
10: New York Minute
11: The Last Resort
12: Take It Easy
13: In The City
14: Life In The Fast Lane
15: Desperado


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