ESPECIAの2016年の作品です。
ESPECIAは2012年に大阪・堀江を拠点に活動を開始したアイドルグループ。そんなESPECIAにとって、今年は激動の1年でした。2月に本作が発表された後、活動拠点を大阪から東京に移すことになり、5人メンバーのうち3人は「卒業」。1名の新メンバーを加えて新生ESPECIAとしてスタート。しかし総じて評判があまり良くない、という中、旧メンバーの脇田もなりは11月にソロデビュー、こちらは昔からのファンに受け入れられている、そんな状況なんであります。
新生ESPECIAの評判が今ひとつなのは、彼女たちの持ち味だった80年代を思わせるファンクサウンドと、脇田もなりのパワフルなヴォーカルが一掃されてしまったためだと思っています。従い、このアルバム 「CARTA」は、従来ののESPECIAの魅力が楽しめる最後の作品と言って良いのではと思います。
今までのESPECIAの作品はいくつか聴いてきましたが、私としてはこのアルバムが一番好きです。
初めての、メジャーからのフルアルバム。徹底的に80年代を意識した、アーバンファンクなサウンド。確実に成長しているメンバーのヴォーカル。なかなかアイドルグループでここまで「聴かせるサウンド」の詰まった作品はありません。
今までESPECIAのサウンドの核になっていHi-Fi Cityプロデュースで、ぐいぐい引き込まれます。1曲だけ、冒頭の「Clover」がロック調で雰囲気違うかなと思ったら、この曲だけ作詞が山根康広、作曲が藤井尚之のコンビ作品。これはこれで良いけれど、アルバムの中では少し浮いているかな?という感はあります。
中年のオッサンがアイドル?と思うかもしれませんが、この作品はむしろオッサンにこそ聴いて欲しい、超お勧め作品。世の中を席巻している某大人数アイドルグループたちを想定したらビックリするような、まとまった大人向きの音作り。カッコいいんだ!
特にお勧めは、「Sunshower」「Mistake」「Aviator」。
Tracks:
01: Clover
02: Over Time
03: Sunshower
04: Interstellar
05: Saga
06: Saudade
07: Rittenhouse Square
08: Mistake
09: Fader
10: Boogie Aroma (CARTA Ver.)
11: Aviator (CARTA Ver.)
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