George Benson & Al Jarreau / Givin’ It Up

2006年に発表された、コンテンポラリージャズ界の巨人2名によるコラボレーションアルバムです。

この2人ともヴォーカルの個性が非常に強く、この個性のぶつかり合いが本作での聴き所となると思っていました。しかし、意外にもお互いの個性はできるだけ抑えながらの共演となっていると思いました。これは、ジョージ・ベンソンが、元の本職であるイバニーズのセミアコギターのプレイにパフォーマンスの比重を置いているからだと思っています。
90年代以降、ジョージ・ベンソンは一時期のヴォーカリスト兼ギタリスト的な立場から、ギタープレイを重視し始めているように感じていまして、本作ではヴォーカリストであるアル・ジャロウに敬意を表したということなのでしょうか。

冒頭の2曲、”Breezin’”と”Mornin’”は、それぞれベンソン、ジャロウの代表曲の1つと言えるものです。私も大好きな曲です。
いずれもジョージ・ベンソンのセミアコとアル・ジャロウのスキャットのコンビネーションがとても心地よいです。また、シールズ&クロフトの大ヒット曲でも知られる “Summer Breeze” 、ジョン・レジェンドの “Ordinary People” など、いい曲を選んでおります。 “Ordinary People” は、原曲と比べてとてもさっぱり仕上がっています。

選曲の良さも含めて、巨人2人の素晴らしさを改めて感じるプレイでありヴォーカルであると思います。

Tracks:
01: Breezing’
02: Mornin’
03: ‘Long Come Tutu
04: God Bless The Child
05: Summer Breeze
06: All I Am
07: Ordinary People
08: Let It Rain
09: Givin’ It Up For Love
10: Every Time You Go Away
11: Four
12: Don’t Start No Schtuff
13: Bring It On Home To Me


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