もはやカントリー界の大御所的な立ち位置になりつつあるジョージ・ストレイトの31作目アルバムです。 前作 “Honky Tonk Time Machine” 以来5年ぶりのアルバムとなっています。2024年リリース。
カントリーを知った1970年代後半~1980年代前半から今まで活躍し続けているのはウィリー・ネルソン、ドリー・パートンとジョージ・ストレイトくらいというベテランになっておりますので、ニューアルバムが出るとなると嬉しくなります。
ジョージ・ストレイトのプレイスタイルは大きくは変わってなくて、1980年代のポップ・カントリーの大流行から一段落したあとに登場してきた「ネオ・トラディショナル・カントリー」の流れをずっと継承し続けていると思います。
アルバム全体を包む雰囲気も、少しだけ懐かしい感覚もあって、40年以上カントリーを聞いている私としては、アメリカン・ロック的になってきている昨今のカントリー・ミュージック界にあって、ホッといたします。ジョージ・ストレイトのヴォーカルも余裕があって、さすがベテランといった印象を受けます。
“Honky Tonk Hall of Fame” は、今をときめくクリス・ステイプルトンをフィーチャーした作品ですが、昔ながらのホンキートンク感があってとてもいい曲です。このアルバムの中では一番好きかもしれません。
また、”Rent” は、2023年にトラクターの事故で亡くなったシンガーソングライター、キース・ガティスの作品で、本バージョンはジョージ・ストレイトが彼に捧げた曲だそうです。ジョージ・ストレイトは、ここ10年ほどの作品でキース・ガティス作品を録音していました。本作ではこの他にもアルバムタイトル曲 “Cowboys and Dreamers” がキース・ガティス作品です。
今年72歳になったジョージ・ストレイト、まだまだ円熟味にあふれる作品をたくさん出し続けてくれるものと信じております。
Tracks:
01: Three Drinks Behind
02: Cowboys and Dreamers
03: To the Moon
04: MIA Down in MIA
05: Wish I Could Say
06: Calling from the Car
07: People Get Hurt Sometimes
08: Honky Tonk Hall of Fame (feat. Chris Stapleton)
09: The Little Things
10: The Book
11: Rent
12: Waymore’s Blues
13: The Journey of Your Life
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