イギリスのポップ・デュオ、ゴー・ウエストが1992年にリリースした3枚目のアルバムです。
第一印象は「はじけるような本当のポップ」。何と言ってもロン・フェアーののヴォーカルが明るく、元気で楽しい。初期のワム!(ジョージ・マイケル)にどこか通じるものがあるような気がします。
バックの音は打ち込み中心ではあるのですが、とても非常に暖かく感じ (もっともこれはバックトラックと言うよりはロン・フェアーのヴォーカルによるものかも知れませんが) 、聴いていてリラックスできるのです。
イギリスやアメリカでも大ヒットとなった “Faithful” や “The King Of Wishful Thinking” などの有名曲が収められている他、あのボビー・コールドウェルの “What You Won’t Do For Love” のカバーも収録されています。オリジナルであるボビー・コールドウェルがやや粘っこく歌い上げているのとは対照的に、あくまでポップに仕上げています。若干オーヴァーアレンジ的なところもありますが、個人的にはオリジナルに匹敵する良いカバーだと思っています。
シンセサイザーが強めな音作りとなっている “Forget That Girl” もなかなか聴きやすいポップさで名曲。聴いていて飽きのこない、そんな作品でした。90年代のPop/AORの傑作の一つと言ってもよいかと思います。
Tracks:
01: Faithful
02: Still In Love
03: Tell Me
04: That’s What Love Can Do
05: What You Won’t Do For Love
06: King Of Wishful Thinking
07: The Sun And The Moon
08: Count Me Out
09: Crystal Ball
10: Forget That Girl
11: Bluebeat
12: I Want You Back
13: A Taste Of Things To Come
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