アイズレー・ブラザースの25作目となる1989年作品です。
兄のルドルフと2名体制のアイズレー・ブラザースの作品ではありますが、アルバムジャケットにしっかりと “featuring Ronald Isley” と書かれていることから、実質的にはロナルドのソロアルバムと考えても良いのかも知れません。
プロデュース、ドラムプログラミング、コーラスに参加しているアンジェラ・ウィンブッシュが大活躍してまして、”Between the Sheets” を彷彿とさせるトロットロのバラードからファンクナンバーまで、グイグイと聞き手を引き込んでいきます。
バラード系では、タイトル曲の”Spend The Night” がベストトラックでしょう。ファルセット気味のロナルドのヴォーカルが何ともセクシー。一方、アップテンポの曲では、クール・モー・ディーのラップがフィーチャーされている “Come Together”、ソリッドでアイズレーらしい正統派ファンクナンバー “One Of A Kind” あたりがいいです。
全体的にバランスが取れた好アルバムですが、全般的には 1983年の”Between The Sheets”で前面に出てきたバラード路線を更に押し進めた作品という印象が強く、アイズレーらしい往年のファンキーなサウンドが印象に残りにくい感があり、それはちょっと残念だったかなと。しかし、バラードは絶品なので、やっぱりお勧めしてしまう作品です。
Tracks:
01: Spend The Night (Ce Soir)
02: You’ll Never Walk Alone
03: One Of A Kind
04: Real Woman
05: Come Together
06: If You Ever Need Somebody
07: Baby Come Back To Me
08: One Of A Kind (Reprise)
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