年の瀬が近づいてくると、不思議と街中の音楽はスタンダードとジャズで溢れ始めますね。例えばジャズの本場ニューヨークのようなところであれば当然、そしてここ東京でも同様です。
ここ最近のコンテンポラリージャズ界の話題、特にヒットチャート界隈ではほぼマイケル・ブーブレが占めていて若干食傷気味になっていおりまして、新たな展開を期待している私です。
なんてことを考えていた矢先、ジェーン・モンハイトの新作が発表されたということで聴いてみることにしました。
本作は2010年にリリースされた、彼女のオリジナルアルバムとしては8作目の作品です。
デビューが2000年ですのでデビューから10年。この世界ではまだ若手と言ってもいいでしょう。
ここ数年気になっていた彼女の作品ですが、本作品を聴いて改めて彼女のヴォーカルがいいなあと思いました。
決して力が入っておらず、艶やかさを感じます。全体を覆うリラックスできる雰囲気がとても良いですね。
ジョン・ピザレリとのデュエット曲である “Tonight You Belong To Me” は、バックの演奏をできるだけ抑え気味にし、ヴォーカルを全面に押し出すことでデュエットの良さを堪能できます。2人のヴォーカルもさり気ない、軽いタッチ。リスナーに語りかける感じです。またソロ曲でも、ピアノ中心のバラード(特に “I’ll Be Around”)や トリオ+トランペットソロの構成で歌われる “The Eagle In Me” あたりがいいですね。本当にリラックスできるんですよ。
聴き終えた後の心地よさもあり、若手女性ジャズヴォーカリストによる作品としては本年一番ではないかと思われる作品でした。
Tracks:
01: A Shine On Your Shoes
02: There’s A Small Hotel
03: This Is Always
04: Tonight You Belong To Me
05: Look For The Silver Lining
06: I’ll Be Around
07: Everything I’ve Got Belongs To You
08: It’s Only Smoke
09: The Eagle And Me
10: I Didn’t Know About You / All Too Soon
11: Isn’t It A Lovely Day
12: While We’re Young
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