1980年にワーナーからデビューアルバムをリリース以来、かれこれ30年近く活動を続けているカントリーシンガージョン・アンダーソンのベストアルバムです。(1984年発表)
元イエスのあの方ではありません。(あの方はJon Andersonです)
1983年の “Swingin’” という曲が大ヒットして一躍有名になりました。今聴くとコテコテのカントリーソングなんですが、当時は重めのディストーションがかかったギターがリズムを刻み、ホーンセクションが登場したりする「ちょっと違うカントリーソング」という印象でした。ビルボードHOT100ではトップ40にすら入らなかったのですが、カントリーチャートではNo.1となり、しかもミリオンセラーとなり、この年に最も売れた曲の1つと言われております。
さてこのアルバム、収録されているのは10曲で、1980年の “John Anderson” から1984年の “All People Are Talkin’” までの4枚のアルバムから選曲されています。いずれもカントリーチャートでは大ヒットした曲、このうち3曲はビルボードのカントリーチャートで1位となっています。
ゆったりしたカントリーソングだけでなくロックンロール調の曲なんかもあったりして、結構バラエティに富んでおります。唱法は非常にトラディショナルなカントリーであり、フィドルも気持ちよく聴こえてきますし、タイトルだけを聴いても “Chicken Truck” とか “I’m Just an Old Chunk of Coal” とか、現在ではカントリーでもあまり聞くタイプではない非常にトラディショナルなものが多かったりします。
ロックやポップとさして変わらない曲がカントリーで主流の現在も、大ヒットこそないが活動は続けており、2002年に “Anthology” という2枚組のベストアルバムも出すほどの実力者です。”Anthology” を聴くほどでもなく、80年代頃のトラディショナル・カントリーミュージックがどういうものだったかを知るにはお手軽な1枚と言えます。
Tracks:
01: Swingin’
02: I Just Came Home To Count The Memory
03: She Just Started Liking Cheatin’ Songs
04: 1959
05: Chicken Truck
06: I’m Just An Old Chunk Of Coal (But I’m Gonna Be A Diamond Someday)
07: Would You Catch A Falling Star
08: Wild And Blue
09: Your Lying Blue Eyes
10: Black Sheep
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