昨年(2018年)、未発表だったスタジオ録音作 ”Both Directions At Once: The Lost Album” が発売されて、かなり話題になったジョン・コルトレーン。私のブログでも紹介していまして、2018年の年間アルバムにも選出させて頂いた、私にとってもかなり衝撃的な作品であったんですけど、まだ未発表作品がありました。これが今回リリースされた “Blue World” です。
録音は1964年。コルトレーンが “A Love Supreme” でちょっと違う世界にいく前の、楽曲的に一番充実していた時期。個人的にも一番好きな時期なのです。メンバーはマッコイ・タイナー (piano)、ジミー・ギャリソン (bass)、エルヴィン・ジョーンズ (drums)という、おなじみのカルテット。
いろいろなソースからの情報によると、本作品はもともとカナダ映画 “Le Chat Dans Le Sac“ のために録音されたものとのことです。日本では未上映であり、私もそれほど映画は詳しくないので映画の内容はわからないのですが、アルバムとしては録音後55年経過して初めてリリースされたということです。
収録されているのは全5曲、8テイク。5曲とも好きな曲で、別段特別なバージョンには聴こえないかもしれませんが、改めてこの頃の作品の素晴らしさを感じる、緊張感も感じさせるテイクばかりです。
前作ではタイトルすらない新曲が収録されていて、これが衝撃的だったわけですが、今回は残念ながら新曲はなく、全て既発表曲となっています。とは言え未発表テイクであることの価値は十分にあるのかなと思いますので皆さん是非どうぞ。
Tracks:
01: Naima (Take 1)
02: Village Blues (Take 2)
03: Blue World
04: Village Blues (Take 1)
05: Village Blues (Take 3)
06: Like Sonny
07: Traneing In
08: Naima (Take 2)
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