ジョン・コルトレーンが1963年3月6日、ジョニー・ハートマンとのアルバム録音前日に行った未発表セッションが、録音後55年経ち、2018年に初めて発売されました。これは一部の音楽ファンの間、だけではなく、かなり色んなところでニュースになりました。テレビのニュースにもなったようです。
参加ミュージシャンは「黄金カルテット」こと、マッコイ・タイナー(ピアノ)、ジミー・ギャリソン(ベース)、エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)とコルトレーンの4名。この頃はコルトレーンにとって絶頂期だったと思いますので、御多分に洩れず素晴らしい演奏になっています。
完全未発表作品だったと言うこともあり、収録されている曲にはタイトルすらついていないものが2曲入っています。クレジットでは「Untitled Original」で始まるタイトルがそれに当たります。もしこれら曲が当時世に出ていたらなんと言うタイトルだったんだろうと思うと気になってしまいますね。その他、スタジオ録音としては初めてのリリースとなった”One Up, One Down”も収録されています。
本作は上記しましたように55年前の録音なのですが、驚いたのは音質の良さ。生々しい、緊張感にあふれた演奏が眼の前で繰り広げられている錯覚を覚えます。
今まで海賊版などでも発表されたことがなかったと言う本作品。ジャズの歴史的作品として残ることになるでしょう。
Tracks:
[Disk 1]
01: Untitled Original 11383 (Take 1)
02: Nature Boy
03: Untitled Original 11386 (Take 1)
04: Villa (Take 3)
05: Impressions (Take 3)
06: Slow Blues
07: One Up, One Down (Take 1)
[Disk 2]
01: Villa (Take 5)
02: Impressions (Take 1)
03: Impressions (Take 2)
04: Impressions (Take 4)
05: Untitled Original 11386 (Take 2)
06: Untitled Original 11386 (Take 5)
07: One Up, One Down (Take 6)
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