ジョニ・ミッチェルは、地味ではあるが質の高いアルバムを期待通りに出してくれるアーティストです。彼女にとって14作目の作品となる1990年発表の本作もまさにそんなアルバム。
本作でベースになるのは彼女のヴォーカルと、彼女によるアコースティックギターのバッキングです。まるで明かりの少ない夜道をゆっくりとドライブしている、そんな錯覚に陥ってしまうような淡々とした楽曲でアルバムは進行して行きます。冒頭のタイトルトラックは虫の音なんかも聴こえてきたりして、象徴的で心地良い。全体的にひっそりとした夜中にリラックスして聴くことができる作品となっております。
派手さのない作品ですが、ウェイン・ショーター (sax) やアレックス・アクーニャ (perc) など、著名アーティストが参加しています。特にウェイン・ショーターは “Cherokee Louise” と “Ray’s Dad’s Cadillac” におけるプレイで、これらの曲を一層印象的なものにしていると思います。
Tracks:
01: Night Ride Home
02: Passion Play (When All The Slaves Are Free)
03: Cherokee Louise
04: The Windfall (Everything For Nothing)
05: Slouching Towards Bethlehem
06: Come In From The Cold
07: Nothing Can Be Done
08: The Only Joy In Town
09: Ray’s Dad’s Cadillac
10: Two Grey Rooms
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